エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.789
2019.10.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
MSI「GP65 Leopard(GP65-9SE-067JP)」 市場想定価格税込199,800円 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
MSIゲーミングノート製品において、メインストリーム向けに位置付けられる「GP65 Leopard」シリーズから、先ごろ最新モデルの「GP65-9SE-067JP」が発売された。マッチョで重量級という従来のゲーミングノートのイメージとは一線を画する、薄型かつスタイリッシュなデザイン。主要なゲーミング機能を網羅しつつコストパフォーマンスを追求した、2019年後半の主力モデルとして市場に投入された。
特にトピックに挙げられるのは、最大144Hzのハイリフレッシュレートに対応する15.6インチのフルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイ。最大120Hzだった従来モデルからリフレッシュレートが向上し、動きの激しいゲームでも、より滑らかな表示が可能になった。ベゼル幅を切り詰めた狭額縁デザインにより、さらにスリムさに磨きがかけられた点も見逃せない。
MSIより8月から販売が開始された、メインストリーム向け「GP65 Leopard」シリーズの最新モデル。144Hz駆動液晶に第9世代Core i7、GeForce RTX 2060を搭載する |
CPUはIntelのモバイル向け第9世代Coreプロセッサ「Core i7-9750H」を内蔵。6コア12スレッドに対応し、最大4.5GHzで動作するパフォーマンスは、第7世代のデスクトップ版Core i7に匹敵する。そしてグラフィックスには、NVIDIAの「GeForce RTX 2060」を搭載。ノートPC環境ながら、リアルタイムレイトレーシングに対応した最新タイトルの魅力を余すところなく堪能できる。
まさにデスクトップPC顔負けのスペックだが、そのパフォーマンスを支えるのが、上位モデルと同等の冷却システム「Cooler Boost 5」だ。7本のヒートパイプと2基のファンを組み合わせ、CPUとGPUを確実に冷却。長時間の安定したゲームプレイはもちろん、CPUに加えGPUのオーバークロックすら狙える強力な冷却性能を備えている。
上位モデル「GE65 Raider」と同等のゲーミング性能を追求しつつ、コストパフォーマンスを高めた。冷却機構もまた、上位と同等のシステムを筐体に合わせてカスタマイズしている |
メモリは標準構成で16GB(DDR4-2666/8GB×2)、ストレージは512GB NVMe SSDを内蔵。ゲーミングマシンにとって重要なネットワーク機能は、Killer E2600による有線ギガビットLANと、Intel Wireless-AC 9560による無線LAN(2×2 802.11ac+Bluetooth 5.0)をサポートしている。
そのほか、キーボードには鮮やかなPer-Key RGBに対応したSteelSeries製ゲーミングキーボードを採用。大音量のステレオスピーカーも内蔵し、USB3.2 Gen.2対応のType-A/Type-Cポート、HDMIとminiDisplayPortの2系統画面出力など、インターフェイスも充実している。
取っ手のついたスリムなパッケージ。MSIのドラゴンロゴが飾られたスリーブに収められていた |
なお「GP65 Leopard」シリーズには、Core i7-9750HとGeForce GTX 1660 Tiを搭載するバリエーションモデル「GP65-9SD-066JP」(市場想定価格税込197,800円前後)もラインナップ。GPUに加えてストレージが256GB NVMe SSD+1TB HDDに変更されている点が主な違いだが、価格にそれほど大きな差はない。購入時のカスタマイズの有無も考慮し、より好みのモデルを選ぼう。