エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.789
2019.10.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここまできたら「GP65-9SE-067JP」の内部構造も大いに気になるところ。本来は開封厳禁のゲーミングノートながら、今回は「MSI公認サポート店」および「MSI公式サポート店」に認定されているパソコンショップアークの協力により、分解して内部を直接観察することができた。
エントランスすぐのエリアにて、MSIノートコーナーを設けているパソコンショップアーク。MSIより「MSI公認サポート店」&「MSI公式サポート店」の両方に認定されている |
ちなみに「MSI公認サポート店」とは、製品保証を維持したままMSIノートPCの増設サービスを受けられるショップのこと。購入時にBTO方式によるカスタマイズが可能であるのはもちろん、他店で購入したMSIノートPCを持ち込み、メモリやストレージを増設してもらうこともできる。もう一方の「MSI公式サポート店」ではMSIノートPC製品の持ち込み修理を受けることが可能で、パソコンショップアークは唯一その両方の認定を取得しているショップだ。
「GP65-9SE-067JP」の分解を担当してくれた、パソコンショップアークのベテランスタッフH氏。MSIゲーミングノート黎明期から関連サポートに携わり、その構造を知り尽くしている |
なお、ノートPCへのメモリやストレージの増設については、「ショップに頼むまでもなく自分でやれるから大丈夫」というユーザーも多いハズ。しかしゲーミングノートは購入後の分解・開封を想定していないため、ユーザーによる増設はオススメできない。限られたスペースにハイパフォーマンスを詰め込む都合上、スロットが多層構造の基板裏に隠れていたりすることもあり、一般的なノートPCの常識が通用しない場合が多いのだ。
当然ながら自身で分解した場合は、その後の保証は受けられなくなってしまう。高価な製品ということもあり、ことゲーミングノートの増設に関しては、プロの手に委ねた方が懸命だろう。
早速「GP65-9SE-067JP」を裏返して内部構造にアクセスしていく。出荷時には一部にファクトリーシールが貼られているため、分解・開封すると保証が受けられなくなってしまう |
バックプレートは、10個以上のネジで固定されていた。サイズの異なるネジが複数使用されている場合もあるとか | 上下の筐体は、無数のツメが複雑に噛み合っている。ピックやオープナーを使用して、慎重に開封していく |
H氏いわく「かなり神経を使った」というツメの取り外しを経て、バックプレートを取り外すことができた | 実際に内部をいじり回す前に、バッテリーを取り外す。なお「GP65-9SE-067JP」には、6セル4,730mAhのバッテリーが内蔵されている |
普段はバックプレートに隠されている、「GP65-9SE-067JP」の内部構造。やはり目立つのは、複数のヒートパイプを組み合わせた強力な冷却機構「Cooler Boost 5」だろう |
左の画像はCPUのCore i7-9750H、右のより大きな受熱プレートに覆われているのがGPUのGeForce RTX 2060だ |
メモリとストレージの増設スペースは、ほぼ中央に配置されていた。「GP65-9SE-067JP」の場合は、基板などを取り外す必要はなさそうだ |
特にヒートシンクなどは装着されていない、Intel HM370チップセット。すぐとなりには、Wi-Fi+Bluetoothモジュールが実装されている | 底面のフロント側左右に搭載されているのが、一般的なノートPCの5倍の大音量が出せるというステレオスピーカー。さすがかなりのビッグサイズだ |