エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.789
2019.10.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
まずはCPUのパフォーマンスを定番のレンダリング系ベンチマークテスト「CINEBENCH R20」で確認しよう。メニーコアCPU向けに最適化されたテストにて、6コア/12スレッド対応のCore i7-9750Hはどのようなスコアを見せてくれるだろうか。
モバイル向けCPUながら、さすがはデスクトップ版の第7世代Core i7に迫るモデルと言ったところ。12スレッド対応の性能を活かし、2,500cbのラインを上回るマルチコアのスコアをマークした。Intel製CPUとしてはシングルコアのスコアがやや物足りないが、このレベルであればゲーミングシーンで足を引っ張る心配はあまりない。クリエイター向け用途にゲーミングノートを運用する人にとっても、十分な性能と言える。
続いては、3Dベンチマークテスト「3DMark」を動作させ、3D描画シーンにおけるパフォーマンスをチェックする。DirectX 11環境のテストである「Fire Strike」のプリセットは、フルHD解像度の「Fire Strike」とWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」を選択。さらにDirectX 12環境の「Time Spy」では、WQHD解像度の「Time Spy」および4K解像度の「Time Spy Extreme」を選択している。
まずは「Fire Strike」から見ていこう。さすがにフルHD環境の無印テストでは良いスコアが出ており、テスト中のフレームレートも60~80FPS間で安定していた。しかしWQHD解像度の「Extreme」ではスコアが半減しフレームレートは30~40FPS前後、4K解像度の「Ultra」では20FPS前後と厳しい結果だった。GeForce RTX 2060のターゲットはフルHDからWQHD解像度までを想定していることから、製品のディスプレイ仕様はちょうどいいスペックであると言える。
DirectX 12環境の「Time Spy」の結果も概ね似た傾向になった。WQHD解像度の「Time Spy」では両スコアともに6000を超え、フレームレートも40FPS前後と健闘。WQHD環境でもプレイできなくはないことを示している。一方で4K環境の「Extreme」ではかなり厳しい結果だが、ノートPCでそこまでを要求するのは酷というもの。十分にスペックを見極めた画質設定であれば、十分リッチなクオリティで遊べるだろう。