Cooler Master「Silencio S600」外観デザインチェック

ここからは外装パッケージより本体を取り出し、実機による外観デザインのチェックから検証をスタートしよう。「Silencio S600」のカラーバリエーションはブラックの1色のみ。Cooler Masterの製品サイト画像はややガンメタルに見えるものの、実際には印象よりも色の濃いブラックだった。

フロントパネルデザインと開閉ドア機構

静音志向のPCケースと言えば、フロントパネルの開閉ドア機構だ。PCケース内部からの駆動音を閉じ込めるという物理的なイメージがつきやすいとあって、多くの静音PCに採用されている。「Silencio S600」ではフラットデザインのシンプルな開閉ドアに、スチール素材を採用。内張りに使用されている遮音材は、ソフトで厚みのあるフォーム材や、高密度ビニールなど、特定の周波数を打ち消すために複数の遮音材を組み合わせた。

出荷時は右開きの開閉ドア機構。シャーシ側フロント面全体を覆い、駆動音を閉じ込める”遮音壁”の役割を果たしてくれる

シャーシ面には着脱式の防塵フィルタを装備。ワンタッチで取り外す事ができるため、頻繁に掃除ができる

開閉ドアの取り外しと左右付け替え手順

スチール素材と遮音材で構成されたフロントドアは、開閉する方向を左右差し替える事ができる。出荷時は右開きだが、上下2箇所のヒンジとマグネット+ゴムパッドを左右に移植すれば、簡単に左開きに変更が可能。設置場所により都合のいい方を選べばいい。簡単に作業手順をご紹介しよう。

ヒンジはシャーシ側にインチネジで固定。上下2箇所のネジを外せば、本体からドアを完全に取り外す事ができる

ドア上下のスチール製プレートは4本のネジで固定。左右を入れ替える	ヒンジとは逆側にはマグネットとゴムパッドがネジで固定されている。これも左右入れ替えよう

ヒンジをインチネジで固定すれば、開閉機構の左右入れ替えは完了。合計12本のネジ付け替えが必要だが、作業自体さほど難しいものではない