エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.790
2019.10.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
グラフィックスカードも重要な構成パーツだ。搭載テストには以前詳細検証をお届けしたMSI「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」を用意。グラフィックスカードの有効スペースである長さ398mmに対し、268mmのカードは短く感じるかもしれない。なお拡張スロットは外部固定タイプを採用し、メタル製カバーを外してからブラケットのネジ留めを行う。
メタル製カバーを一旦取り外し、グラフィックスカードのブラケットをインチネジで固定。完了したところでカバーを元に戻せばいい |
計測するまでもなく、グラフィックスカードの末端からフロントパネル裏の標準装備ファンまでは、十分な距離を残している。なおPCI-Express電源コネクタは、グロメット付きスルーホールの下段部分を通すといいだろう |
最後に全てのストレージ搭載スペースに、SSDまたはHDDをマウントしてみよう。搭載方法は大きく分けて2タイプ。まずは専用のスクリューと固定用ゴムを使ったマウント方法を解説する。
「Silencio S600」の付属品には、モデル特有の「SSDスクリュー」と「HDDスクリュー」が同梱されている。いずれも頭の部分にはマイナスドライバーまたはコイン等で締め付ける事ができる溝が設けられているが、ハンドスクリューの様に手回しスタイルでも固定ができるようになっている。これを2.5インチSSDまたは3.5インチHDDに装着しておく。
SSDスクリューとHDDスクリューでは形状が異なる。前者はミリで後者はインチになる |
次に搭載スペースに設けられた穴に、リング状の固定用ゴムを装着。ここに先ほど用意したスクリュー付きSSDまたはHDDを挿し込むだけで固定ができるというワケだ。ネジを使わず固定する方法はいささか心許ないが、実際にはしっかりとマウントが可能。さらにスチール製シャーシとは直接接触しないフロート状態になるため、駆動振動による共鳴の心配もない。
リング状の固定用ゴムにスクリュー付きストレージを挿し込むだけで、固定は完了。時間を掛けず、手軽にマウントができるアイデアだ |
重量のある3.5インチHDDも固定。ちょっと心配ではあったものの、固定用ゴムはスクリューをしっかり支えるため、脱落の恐れはほぼ無いとみていいだろう |