エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.794
2019.11.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
書込については、「Compression-Benchmark」で確認したシーケンシャルはもちろん、ランダムについても圧縮率の影響はないようだ。また読込はシーケンシャルが約3割落ち込む一方で、ランダムは約2割上昇しており、圧縮率の影響を受けることが確認できた。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方の計測を実施することにした。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」を使い、データサイズによる性能の違いを中心に確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9種類すべてのプリセットでテストを実施した。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
まずは圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」のスコアから確認していこう。シーケンシャル読込が最高5,013MB/sec、書込が最高4,289MB/secを記録。さらにすべてのデータサイズで公称値を上回る会心の結果。データサイズによるブレもほとんどなく、常に安定したパフォーマンスが期待できる。
またランダムアクセスを確認すると、最も高速な4KiB Q8T8のスコアは読込が最高1,818MB/sec、書込が約2,092MB/sec。IOPSに換算するとそれぞれ約444,000IOPSと、約510,000IOPSで、QD32のIOMeterのスコアを元にしているという公称値とはやや差が開く結果となった。とは言え、現行のシングルSSDの中では間違いなく最高クラス。これ以上のパフォーマンスを望むなら、PCI-Express(x8)以上のエンタープライズ向けAIC型SSDの導入を検討する必要がある。