エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.796
2019.11.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて、実際のゲームに即したベンチマークテスト「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」をチェックしていこう。設定は、APIがDirectX 11、描画品質は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2種類で測定を行った。
フルHD解像度では、Ryzen 9 3950XとRyzen 9 3900Xのスコアはほぼ同等、最もスコアの高いCore i9-9900Kとの差も2%しかなく実際のゲームプレイならその違いを感じることはないだろう。また負荷の高い4K解像度では、スコアが完全に逆転し、Ryzen 9 3950X、Ryzen 9 3900X、Core i9-9900Kの順に並んでいる。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。設定は、APIがDirectX 12、描画品質は“高品質”で、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2種類で測定を行った。
フルHD解像度、4K解像度ともスコアの差は1%未満しかなく誤差の範囲。マルチスレッド処理や複数作業にそれほどこだわらないなら、価格の安価なRyzen 9 3900XやRyzen 7シリーズを選択するのも良さそうだ。
ゲーム系ベンチマークのラストは、バトルロイヤルゲームの⼈気タイトル「PLAYERUNKNOWN`S BATTLEGROUNDS」(PUBG)で締めくくろう。解像度は1,920×1,080ドットで、描画品質は“ウルトラ”を選択。マップは「トレーニングモード」で、フレームレートの計測には「Fraps」を使用した。
Ryzen 9 3950XとRyzen 9 3900Xでは、Min/MaxはRyzen 9 3900Xが、AverageはRyzen 9 3950Xが高いものの、正直誤差の範囲。どちらを選択してもゲームの体感は変わらないだろう。一方、Core i9-9900Kは、Averageで約6fps高く、やや優勢。ゲームによっては、CPUの違いによって有利・不利が比較的大きく出ることがあることは覚えておく必要がある。
次に消費電力についても確認をしておこう。起動直後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時、「CINEBENCH R15/20」実行時の最大値を高負荷時に設定。“Wattup Pro”を使用して消費電力を計測している。
Ryzen 9 3950XとRyzen 9 3900Xを比較するとアイドル時、高負荷時ともその差は約4W。消費電力については個体差も大きいため、一概には言えないが、Ryzen 9 3900Xから驚くほど上がっているということはなさそうだ。またCore i9-9900Kとの比較では、アイドル時はクロックが高止まりするため約20Wと比較的大きな差がついた。一方、高負荷時はCore i9-9900Kより25W以上も低くワットパフォーマンスは優秀だ。