エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.797
2019.11.17 更新
文:撮影・pepe
続いて重量級タイトルでもある「Battlefield V」のパフォーマンスをチェックする。こちらも解像度をフルHDに固定し、APIはDirectX 12、DXR有効および無効とした場合のフレームレートを計測した。フレームレート制限は“200”、垂直同期は“オフ”に設定。グラフィックスの品質プリセットは“低”、 “中”、 “高”、 “最高”の4種類でモード「コンバインド・アームズ」、マップは「Twisted Steel」を選択、誤差を最小限に抑えるため、いずれも同じ行動と同じキルパターンを90秒間再現、フレームレートの測定には「FPS Monitor」を使用している。
今回の検証では、DXRの有効時と無効時を比較して平均FPSで最大33%の低下となったが、最低FPSにおいてはその差が小さく16%程度に収まっており、急激に負荷が高まるシーンにおいてもFPSの落ち込みが抑えられているのが分かる。またDXR有効時および無効時ともに平均FPSは100を超えているため、「ROG SWIFT PG35VQ」のような高リフレッシュレートの液晶ディスプレイとの相性も良い。さすがに最高設定では最低FPSが60を下回っているが、プリセットのグラフィックス設定を個々にカスタマイズすることで最低FPSの底上げは十分可能だろう。
NVIDIAが推奨する“Frame Win Games”(フレームがゲームを制する)。その代表的なタイトルから、人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」をチョイス。解像度をフルHDに固定し、画質に関する設定をすべて最高設定とした場合の「射撃訓練場」におけるフレームレートを「FPS Monitor」にて計測した。
解像度をフルHDに留めているが、画質はすべて最高設定としているにもかかわらず、平均143FPS、最低109FPSと非常に快適なフレームレートを記録。リフレッシュレート120Hz以上で駆動する液晶ディスプレイと組み合わせることで、ストレスなく滑らかなプレイができることが分かる。「ROG-STRIX-RTX2080S-A8G-GAMING」と「ROG SWIFT PG35VQ」の組み合わせなら、生き残るために圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。
最後は連続した負荷テストにおけるGPU温度をチェックする。ストレステストは「3DMark Port Royal」をカスタムした30分間のオリジナルのループテストを実施。温度の計測には「HWiNFO」を使用し、アイドル時は起動直後約5分放置した数値を採用、計測時の室温は24℃だった。
実行テストの解像度は2,560×1,440ドット、ベースとなるAPIはDirectX 12でその中に含まれる「DirectX Raytracing」により反射や影のエフェクトをメインにする高負荷テストだ。開始4分程度で温度は上がり切ってしまったが、その後は終始安定しており最終的なGPU温度は60℃に収まっており圧倒的な冷却性能を発揮した。