エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.802
2019.11.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
TOUGHPOWER GF1 ARGB 850W GOLD(型番:PS-TPD-0850F3FAGJ-1) 製品情報(Thermaltake) |
いまやあらゆるカテゴリに進出した、RGBイルミネーションによる魅せる機能。本来は“縁の下の力持ち”的な立ち位置の電源ユニットですら、鮮やかな発光で自己主張するモデルが数を増やしている。そのパイオニアと言える存在がThermaltake。現在もラインナップに多数のRGBモデルを抱えており、そこへ新たに80PLUS GOLD認証の「TOUGHPOWER GF1 ARGB GOLD」シリーズが加わることになった。
RGB対応電源ユニットのパイオニアであるThermaltakeから、80PLUS GOLD認証の新シリーズとして「TOUGHPOWER GF1 ARGB GOLD」が発売される |
もちろん最大の特長は、お家芸といえるRGBイルミネーション。市場でも評価の高いアドレサブルRGB対応の140mmファン「Riing Duo 14 ARGB Fan」を搭載し、全方位からの視認性を高めたデュアルリング18灯の鮮やかなライティング効果を堪能できる。
また、RGBイルミネーションは、ASUS「AURA Sync」やGIGABYTE「RGB Fusion 2.0」、MSI「MSI Mystic Light」、ASRock「Polychrome RGB」といった各メーカーのライティング技術に対応。マザーボードにシンクケーブルを接続することで、システム全体とイルミネーションを同期できる。電源ユニット単体でもスイッチで発光カラー・モードを切り替えられるなど、イルミネーション機能はさすがの充実ぶりだ。
主要メーカーのライティング技術に対応するほか、単独でのイルミネーション切り替えも可能。Wave/Spiral/Flow/Hearbeat/Ripple/Full Lighted/Spectrumの7モード、さらにLEDオフ(消灯)を背面スイッチで設定できる |
ちなみにThermaltakeのラインナップとしては、80PLUS PLATINUM認証モデル「TOUGHPOWER PF1 ARGB PLATINUM」シリーズのGOLD版といった立ち位置になるらしい。トップクラスのRGBイルミネーション機能を搭載しつつ、ミドルレンジ志向の80PLUS GOLD認証にスペックを抑え、よりお手頃になった新シリーズというワケだ。
当然ながら、「TOUGHPOWER GF1 ARGB GOLD」の見どころはイルミネーションだけではない。実機に触れる前に、電源ユニットとしての概要を大まかにチェックしておこう。
80PLUS GOLD認証のフルモジュラー電源。光るだけでなく、信頼性や安定性に優れた設計も魅力だ |
ケーブルすべてを着脱式としたフルモジュラー仕様の電源ユニットで、容量バリエーションは850W/750W/650Wの3モデルをラインナップ。コンデンサには日本メーカー製の105℃品を100%採用するなど、信頼性を重視する電源ユニットとしての条件を満たしている。MTBFは120,000時間であり、保証期間はミドルレンジ最高峰の10年間だ。
さらに+12V/+5/+3.3Vすべての主要レーンにおいて、30mv以下という低リップルを実現した低ノイズ設計も特長。出力電圧の負荷レギュレーションにおける電圧変動幅が誤差±2%未満に抑えられており、高い安定性が期待できる。
また、システム負荷40%以下でファンを停止させるセミファンレス機能「Smart Zero Fan」も搭載。この機能は背面パネルのスイッチでON/OFFが可能なため、ファンを常時回転させたいというニーズにも応えてくれる。
RGB対応モデルであることがひと目で分かるパッケージ。トピックとなる搭載機能やケーブル仕様など、必要な情報が分かりやすくまとめられている |
なお今回のレビューでは、「TOUGHPOWER GF1 ARGB GOLD」シリーズの最大容量モデルである850Wの「TOUGHPOWER GF1 ARGB 850W GOLD」を借り受け、検証を進めていく。