エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.804
2019.12.04 更新
文:/撮影・pepe
はじめに定番のCGレンダリングソフト「CINEBEHCN R20/R15」を使い、8コア/16スレッドのAMD Ryzen 7 3700Xの実力を確認する。
「CINEBENCH R20」はシングルコアが500pts、マルチコアが4,733pts。「CINEBENCH R15」はシングルコアが202cb、マルチコアが2,081cbという結果になった。第3世代Ryzenにおいてはシングルコア性能を飛躍的に向上、シングルスレッドおよびマルチスレッドどちらのタスクも高速で処理できる。オフィスやビジネス用途ではオーバースペックと思われがちだが、複数のアプリを起動して同時進行する「ながら作業」のシーンでは、コア数の多さと処理性能が高いに越したことはない。
続いてチェックするのは、3Dベンチマークテスト「3DMark」による3D描画のパフォーマンスだ。プリセットは、APIにDirectX 11を使用する「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」、DirectX 12を使用する「Time Spy」「Time Spy Extreme」の5種類を選択した。
フルHD解像度の「Fire Strike」は22,571、2K解像度およびグラフィックス設定がすべて最高設定になる「Fire Strike Extreme」で11,924、マルチグラフィックスをメインターゲットにした4K解像度の「Fire Strike Ultra」で6,453となった。
最新のAPIでも高いスコアを記録、「Time Spy」は9,092、4K解像度の「Time Spy Extreme」は4,068となった。グラフィックスカードの性能がメインになるベンチマークだが、DirectX 11およびDirectX 12の両環境共に高解像度シーンではCPUのパワーによって統合スコアを底上げしている。2Kや4K解像度でのゲームプレイがメインであればグラフィックスカードの構成変更を検討するのも手だろう。
実際のゲームを想定したベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」から、APIは「DirectX 11」、描画品質は“最高品質”、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を行った。
フルHDではスコア16,740、WQHDではスコア13,697、4K解像度でもスコア7,206を記録して、すべての解像度で“非常に快適”という結果となった。「ファイナルファンタジーXIV」のプレイを検討しているのであれば、今回テストしている評価機「Silent-Master NEO B450A」の構成を参考にしてほしい。最高のグラフィックス環境で快適なゲームプレイができるだろう。