エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.806
2019.12.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「Ion SFX」シリーズの外形寸法はW125×D125×H63.5mmで、一般的なSFX-L電源に比べ約5mm短い設計だ。上下フレームの接合部が曲線になっているあたりは、「Ion+ Platinum」シリーズとのデザイン上の共通点を感じさせる。
「Ion+ Platinum」と同じデザインコンセプトが採用された「Ion SFX」シリーズ。さすがSFX-L規格のモデルだけに、片手に収まる程度のサイズ感だ |
風を取り込むファングリルは非対称デザインを採用。この点は「Ion+ Platinum」とは違ったデザインアプローチになっている |
外形寸法はW125×D125×H63.5mmで、奥行きは125mmにすぎない。SFX-L規格の他モデルと比べて、よりショートなサイズ感を実現している |
冷却ファンは120mm口径のFDBファン。奥行きが125mmであることを考えれば、かなり攻めた内部構造になっていそうだ |
底面には、出力特性が記載されたスペック表のシールが貼られている。側面は片面のみに通気孔が設けられているようだ |
AC電源口とロッカースイッチのみを備えた、シンプルな背面部。ほとんどのエリアが通気孔になっている |
ケース内部を向くモジュラーコネクタ。なお、「Ion+ Platinum」にあった「Zero RPM」モードの切り替えスイッチは搭載されていない |
全コネクタが着脱式になっているフルモジュラー仕様。ケーブルは柔軟性トップクラスの「UltraFlexケーブル」だ |
「Ion SFX」シリーズ最大級のトピックが、圧倒的な柔軟性を備えた「UltraFlexケーブル」であることは前述の通り。導体をわずか直径0.08mmに抑えたことで、とても電源ユニットのケーブルと思えないほどの柔らかさを実現している。それは太さのあるATXメインケーブルであっても同様だ。
なお、「Ion SFX」シリーズはフルモジュラー仕様のため、すべてのケーブルは必要に応じて脱着が可能。650Wモデル「ION SFX 650G」のコネクタは、ATX 24pin×1、ATX 12V 4+4pin×1、PCI-Express(6+2pin)×4、SATA×8、4pinペリフェラル×2という構成。4系統のPCI-Express補助電源を備え、その気になればハイエンドのマルチGPU環境へ給電することもできる。
折りたためるほど柔軟な、24pinのATX電源ケーブル。SFX-L規格の電源とあって、ケーブル長は350mmと短めだ | CPU補助電源はATX 12V 4+4pin×1のみ。ケーブルの全長は500mm |
PCI-Express(6+2pin)補助電源を4系統出力可能。ケーブル全長は500mmとなっている | SATA電源コネクタは8系統で、小型システム用には十分。ケーブル全長は800mmと、それなりに長い |
4pinペリフェラルは2系統のみ。ケーブル長は500mmだ | アース線付きの主電源ケーブル |
各種ケーブルが入っていたポーチ。ケーブル数はそれほど多くないため、無理なく収められていた |
ATXケースに搭載するための変換ブラケット | ケーブルを束ねる面ファスナーと結束バンド、固定用のネジも同梱されていた |