ドライブベイレイアウト1：2.5インチ兼用3.5インチシャドウベイ

ここからは「P120 Crystal」のストレージ収納力をチェックしよう。フロントパネル裏手の上段エリアには、3.5インチシャドウベイが2台分を用意する。Antecロゴ入りのスチール製シャドウベイは、2.5インチSSDも搭載できる共用ベイで、背面から2本のハンドスクリューで固定されていた。

2.5/3.5インチ共用シャドウベイは、電源ユニット搭載スペースと分け合う位置関係。なお下段のシャドウベイ底面（外部）には2.5インチSSDが搭載可能。唯一3.5インチHDDと2.5インチSSDが同時搭載できる仕組み

スチール製シャドウベイは独立し、上部はフック式、背面はネジで固定される。2点式マウントにより、重量のあるHDDをしっかりと固定できるというワケだ

ドライブベイレイアウト2：2.5インチ専用ブラケット

マザーボードトレイ背面、CPUクーラーメンテナンスホール下には2.5インチ専用ブラケットが2つ装着されている。ハンドスクリュー1本で固定されたブラケットには、4つの穴があり、2.5インチSSDを底面からネジ留めを行う。裏配線スペースの確保と、空きスペースの有効活用から生まれた、近頃よく目にするSSD専用の居住空間だ。

7+3段構成の拡張スロット

拡張スロットは通常の水平スロットが全7段、さらに垂直スロットが全3段で構成。後者は魅せるPCケースの多くが採用する、グラフィックスカードの垂直マウントを可能にするものだ。全ての拡張スロットブラケットにはハニカム状の通気孔を設け、それぞれ独立しインチネジで固定されている。

“原点回帰”の電源ユニット搭載スペース

ある意味、内部構造の要となるのが電源ユニットのトップマウントだろう。この位置決めにより、全構成パーツのレイアウトが決まると言っていい。近頃のPCケースは9割方電源ユニットをボトムマウントとしている。それに付随するボトムカバー（シュラウド）は、ケーブル配線を隠すパーティションの役割を果たすため、実に都合が良い。
　他方、「P120 Crystal」は”オールドスタイル”であるトップマウントを選択。裏配線スペースをはじめとするケーブルマネジメントの最適化により「トップマウントでも問題は無い」という所を見せてくれた。