エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.809
2019.12.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」を使い、データサイズによる性能の違いを中心に確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9種類すべてのプリセットでテストを実施した。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
「デフォルト (ランダム)」のシーケンシャル読込は最高560MB/sec、書込は最高512MB/secを記録。データサイズによるブレも最大約6%と小さく、シーケンシャルアクセスについては安定したパフォーマンスが期待できる。
またランダムアクセスを確認すると、最も高速な4KiB Q8T8では読込が最高280MB/sec、書込が最高337MB/sec。IOPSに換算するとそれぞれ約68,400IOPSと約82,200IOPSになり、エントリーモデルでは優秀な結果。ただし、こちらはデータサイズが8GiB以上になるとスコアが低下するため、サイズの大きいデータを頻繁に扱う場合には注意する必要がある。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
「All 0×00 (0Fill)」のシーケンシャル読込は「デフォルト (ランダム)」とほぼ同等、書込は約30MB/sec上昇し、最大で535MB/secを記録。このスコアはSATA3.0(6Gbps)のインターフェイス限界に近い数値で、これ以上のパフォーマンスを望むなら、NVMe SSDやRAID環境を構築する必要がある。
またランダムアクセスは読込が最高400MB/sec、約98,400IOPSを記録し、こちらもSATA3.0(6Gbps)では最高峰。ただし、データサイズ32GiBではランダム書込が軒並み73MB/sec前後まで低下した。外部DRAMキャッシュ非搭載のSSDが苦手とするテストだが、何度か計測を繰り返したがスコアに変わりはない。どうやら圧縮率が高く、サイズの大きいデータでは「Intelligent SLC Caching Algorithm」などがうまく効かなくなることがあるようだ。