エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.810
2019.12.18 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
上段(M2M)と下段(M2Q)のM.2スロットはCPU接続のため、Intel VROCによるRAID 0の構築が可能 |
CPU接続のM.2スロットを2基備える「X299X AORUS MASTER」では、「AORUS Gen4 AIC Adaptor」のような変換アダプタを使用しなくても、Intel VROC機能を使った高速なRAID 0環境を構築できる。そこで、今回はIntel「SSD 760p」シリーズの256GBモデル「SSDPEKKW256G8XT」を2枚用意して、RAID 0の構築方法とそのパフォーマンスを簡単に紹介していこう。
「Settings」タブの「SATA Mode Selection」から「Intel RST Premium」を選択 | 「PCIE Slot VROC & Bifurcation」の「M2M VROC」「M2Q VROC」を「Enable」に設定 |
「Settings」タブに「Intel(R) Virtual RAID on CPU」の項目が表示される | 「Intel(R) Virtual RAID on CPU」の「All Intel VMD Controllers」を選択 |
「Create RAID Volume」を選択。なおこの画面で、あらかじめSSDが認識されているか確認しておこう | 「Create RAID Volume」画面で、「Name」(ボリューム名)と「RAID Level」を設定 |
続いてRAIDに組み込むSSDにチェックを入れる | すべての設定が完了したら「Create Volume」を選択 |
「RAID Volumes」に設定した通りのRAID環境が構築できていれば作業は完了だ |
単体時の「ATTO Disk Benchmark v3.05」の結果 | RAID 0時の「ATTO Disk Benchmark v3.05」の結果 |
Intel X299はCPUとの接続にDMI3.0を使用しているため、チップセットのRAID機能では、転送速度は最高でも3.5~4.0GB/sec前後で頭打ちになる。しかしCPUのレーンを使用するIntel VROCではボトルネックが解消され、2枚のSSDによるRAID 0でも最高5.2G/secの高速なデータアクセスが可能になった。Intel VROCでは、ハードウェアキーがない場合、使用できるSSDはIntel製品のみ。RAIDレベルもストライピング(RAID 0)のみに制限されてしまうが、パフォーマンスを重視するのであれば導入を検討してみるといいだろう。