エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.814
2019.12.27 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
ここからは、「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」の性能をベンチマークで検証していこう。テスト環境のCPUはAMDの第3世代Ryzen最上位モデル「Ryzen 9 3950X」で、マザーボードは先日撮って出しレビューで詳細検証をお届けしたMSI「MEG X570 UNIFY」。GPUドライバは最新の441.66を使用した。
「GPU-Z」で取得した「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」の情報 |
今回は通常動作時のベンチマーク結果に加え、「MSI Afterburner」の簡易チューニング機能「OC Scanner」を利用したオーバークロック検証もあわせて実施している。「OC Scanner」は、NVIDIA GeForce RTX 20シリーズの新機能「NVIDIA Scanner」をベースにしたユーティリティで、コアの挙動を調整することでOC時の最適なチューニングを提案するというもの。自分でOC設定を詰める必要がなく、手軽にGPUのOCを試せるのが利点と言える。
「MSI Afterburner」。マニュアルで動作クロックを変えてもいいが、今回は左上のボタンから「OC Scanner」を起動。設定から電圧制御のロックを解除し、「Core Voltage」「Power Limit」「Temp.Limit」のスライダーを最大まで引き上げた状態でスキャンを実行している |
「OC Scanner」は、複数の動作クロックでGPUを動かした際の挙動をスキャンすることで、最適なOC設定を導きだす。やや時間がかかるが、チューニングが終わったら右下の「Test」ボタンから挙動をチェックし、問題なければ設定を確定しよう |
「OC Scanner」の結果を適用することで、Core Clockの表示が「Curve」に変化。「OC Scanner」で設定されたクロックカーブが正しく適用されていることを示している |
実際に適用された値を「GPU-Z」で読み取ってみた。定格クロックが1,646MHz、ブーストクロックが1,841MHzで、いずれもおよそ40MHzほどクロックが上がっている |