エルミタ的「編集部で使ってみた」
2020.01.06 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
現在主流であるフルHD(1,920×1,080ドット)4枚分の広大な作業領域を確保できる4K(3,840×2,160ドット)液晶ディスプレイ。最近では20,000円台から購入できる安価な製品も登場し、導入を検討している人も多いのではないだろうか。そこでまずは各グラフィックスカードを使い、4K液晶ディスプレイの動作をチェックしてみることにした。
「GF-GT710-E1GB/LP/P」の「NVIDIA コントロール パネル」画面。HDMIとDVI-Dを使い4Kの2画面表示は可能 |
HDMI接続のリフレッシュレートは30Hzまで | DVI-D(HDMI変換使用)接続のリフレッシュレートも30Hzまで |
HDMI、DVI-D、D-Subの3系統の出力インターフェイスを搭載する「GF-GT710-E1GB/LP/P」。しかしD-Subは規格上2,048×1,152ドットが限界になるため、今回はHDMIとDVI-Dを試してみることにした。
まずHDMIだが、対応規格がHDMI1.4のため4K表示は可能なもののリフレッシュレートは30Hzまで。またDVI-DはDual Linkに対応するためこちらも4K表示は可能。ただし、リフレッシュレートは30Hzまでしか設定できなかった。オフィスワークなど静止画が中心の処理なら問題ないが、動画の視聴をメインで考えている場合は、より上位のモデルを選択したほうがいいだろう。
「GF-GT1030-E2GB/LP/D5」の「NVIDIA コントロール パネル」画面。こちらもHDMIとDVI-Dを使い4Kの2画面表示は可能 |
HDMI接続ならリフレッシュレートは60Hzまで対応 | DVI-D(HDMI変換使用)接続のリフレッシュレートは30Hzまで |
「GF-GT1030-E2GB/LP/D5」のHDMIは、HDMI2.0規格に対応するためリフレッシュレートは60Hzまで選択可能。また製品情報ではSingle Link(最高1,920×1,200ドット)とされているDVI-Dだが、実際にはDual Linkのようで、リフレッシュレート30Hzなら4K表示が可能だった。シングルディスプレイならHDMIを優先的に、デュアルディスプレイを構築する場合は、動画の視聴はHDMIで行うなど、運用方法を検討するといいだろう。
「RD-RX550-E2GB/OC」の「Adrenalin 2020 Edition」画面。HDMIとDisplayPortを使い4Kの2面表示が可能 |
DisplayPort、HDMIのいずれもリフレッシュレートは60Hzが選択可能 |
DisplayPort1.4とHDMI2.0を搭載する「RD-RX550-E2GB/OC」。今回の3モデルの中では唯一、リフレッシュレート60Hzによる4Kのデュアルディスプレイが可能だった。4K液晶を使う場合、1スロットやロープロファイルにこだわらないのであれば「RD-RX550-E2GB/OC」が最もオススメだ。