エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.816
2020.01.08 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
一般的なATX規格対応のPCケースとしては、決して十分とは言えない内部容積。それだけにケーブルマネジメント機構は重要な要素だ。無駄のない設計と要所の最適化により、搭載できる構成パーツは複数におよび、比例してケーブル類もより煩雑になる。内部を行き交うケーブルを上手にさばき、より完成度を高めたい。
マザーボードトレイ背面の裏配線スペースは、公称で27~30mmとされている。今でこそ見慣れた数値だが、コンパクトなATXケースというコンセプトから考えると、設計段階から十分に考慮されている事は容易に想像できる。またスルーホールや結束バンド用のフックなどもあり、使い勝手はすこぶるよさそうだ。
マザーボード側面に沿ったスルーホール。縦長は約幅27mm、高さ63mm。横長は約幅53mm、高さ43mm | 結束バンドを掛ける際に重宝するフックは、裏配線を美しく仕上げる重要な役割を果たしてくれる |
マザーボードトレイ下部にもスルーホールが設けられていた | 公称値に幅があるのは2.5/3.5インチ共用トレイとマザーボードトレイに段差があるため |
ひととおり内外装のチェックを終えたところで、「MasterBox Q500L」の付属品を総点検しておこう。組み込みに必要なネジは計3種類で、いずれも汎用性の高いパーツが使用されている。また特徴的なのは冷却ファン固定用のナイロン製プッシュピンで、「MasterBox CM694」にも同梱されていた事は記憶に新しい。
なおここで紹介する付属品は、評価サンプルに同梱されている全てで、各々には特にパーツ名は明記されていなかった。よって本稿独自の名称でご紹介することとしよう。
結束バンド | ゴムクッション |
ナイロン製プッシュピン | 六角ソケット |
ワッシャー付きインチネジ | ミリネジ |
インチネジ | マニュアル |