エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.817
2020.01.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「AORUS GPC-01R」が搭載する冷却機構は、高負荷環境でどのように発熱に対処しているのか。その冷却性能をチェックしてみよう。「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時に設定し、「HWmonitor」による計測を行った。
CPUクーラーはTDP 200Wに対応する「GP-ATC800」を搭載しているが、高負荷時でも80℃を下回り、その冷却能力に不安はない。採用されている熱伝導シートも一般的なグリスを上回る熱伝導率を備えており、それが結果にも現れている。高負荷が長く続く環境でも、安定してシステムを動作させることが可能だ。
そして「WINDFORCE 2X」クーラーが冷却するGPUは、高負荷時で85℃と、これまた許容範囲内の優秀な結果。フルロード時でもファンの稼働率は60%台と余裕があり、騒音を抑えるためにスマートな動作に徹していることが分かる。
最後は「AORUS GPC-01R」を動作せた際の消費電力を振り返り、テストセッションを締めくくろう。先ほど同様に「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として、ワットチェッカーを使用して計測を行った。
「AORUS GPC-01R」には80PLUS BRONZE認証の650W電源が組み込まれているが、最大消費電力は286Wと余裕があり、電源ユニットのチョイスに不安はない。アイドル時の消費電力も57Wと低く、ミドルレンジマシンらしい落ち着いた結果に収まった。
優れた品質と耐久性、統一された世界観。「AORUS」ブランドのパーツを核にして構成された「AORUS GAMING PC」は、パッケージとしての完成度が極めて高い。そのミドルレンジモデルである「AORUS GPC-01R」もまた、フルHDゲーミング水準にスペックが調整された、バランスの良いマシンに仕上げられている。
GIGABYTEと共同で練り上げられたパーツ構成は、ミドルユーザーのコスト要求をうまく吸収しつつ、それでも要所では妥協なし。スペックも外観も信頼性も、ハイレベルに揃った完成品PCを求めるミドル層にとって、見逃せない選択肢になるはずだ。
そしてその価値を影で支えているのが、優れた技術力をもった国内工場が製造を担う生産体制だ。年間数万台のサーバー製品、多彩なIT機器を手がける現場で培われたノウハウは、選ばれた高品位パーツを何らの手落ちなく組み上げてくれる。しかも徹底した工程管理により、品質のバラつきも一切なし。“プロ中のプロ”の手で、すべてが同じクオリティで生み出される。それが「AORUS GAMING PC」だ。
名古屋を望む眼下を新幹線が通過する、藤田製作所社屋からのロケーション。優れた技術力をもつ国内工場を揺り籠にして、「AORUS GAMING PC」は生み出されていた |
協力:CFD販売株式会社
株式会社藤田製作所
GIGABYTE TECHNOLOGY