エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.817
2020.01.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
第3世代RyzenのミドルレンジモデルRyzen 5 3600を搭載。「AORUS」シリーズのサイドフロークーラーで強力に冷却する |
シリーズのミドルレンジモデルである「AORUS GPC-01R」のCPUには、6コア/12スレッド対応のRyzen 5 3600が搭載されている。ミドル向けでは破格のマルチスレッド性能が魅力で、最大ブーストクロックは4.2GHz。フルHDゲーミングが想定されるマシンの心臓としては、十分な実力を備えたCPUだ。
2基の冷却ファンとクーラートップには、「RGB Fusion 2.0」対応のイルミネーションを内蔵。システム全体と同期させることができる |
そしてその冷却に用いられているのは、国内未発売のサイドフロークーラー「GP-ATC800」だ。直径6mmのヒートパイプ6本をダイレクトタッチさせる設計で、冷却ファンは120mm口径のユニークブレードファンをデュアル実装。TDP 200Wに対応する余裕の冷却性能をもっている。
高性能なデュアルファンクーラーを備えた、オーバークロック仕様のGeForce RTX 2060グラフィックスカードを搭載する |
グラフィックスカードは、「GIGABYTEゲーミング」シリーズに属するGeForce RTX 2060搭載のオーバークロックモデル「GV-N2060OC-6GD」が採用されている。デュアルファンを互い違いに回転させ、放熱効果を最大化する「WINDFORCE 2X」クーラーを搭載。優れた冷却性能が安定したオーバークロック動作を支えている。
スペックを確認しておくと、コアクロックが1,755MHz(リファレンス1,680MHz)にチューンされているほか、メモリクロック14,000MHz、GDDR6 6GBのビデオメモリを実装。そのパフォーマンスについては、後半のテストセッションで検証していこう。
PCI-Express補助電源は8pin×1仕様。ポールのような構造物は、グラフィックスカードの垂れ下がりを防ぐVGAホルダーだ |
マザーボードに採用されたのは、AMD B450チップセット搭載のハイグレードモデル「B450 AORUS ELITE」だ。廉価版チップを搭載するコストパフォーマンスを意識した製品ながら、強靭な「ハイブリッドデジタル電源フェーズ設計」による耐久性・信頼性の高さを特徴とする。
「AORUS GPC-01R」の信頼性を支える、強力な電源回路を備えた高耐久マザーボード。搭載機能も上位チップモデルに見劣りしない |
最大3,600MHz動作を謳うメモリスロットを備えるほか、M.2スロットには高冷却仕様の専用ヒートシンク「Thermal Guard」を標準装備。「Double Locking Bracket」で半田接点を強化した拡張スロット、音響コンデンサや分離基板を備えた高音質オーディオ、ゲーミング向けを謳うギガビットLAN「Realtek RTL8118AS」などの機能が揃っている。