エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.817
2020.01.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここまで一通り「AORUS GPC-01R」の構造をチェックしてきたワケだが、これら「AORUS GAMING PC」の組み立ては、メルコグループのパートナー企業である株式会社藤田製作所(所在地:愛知県名古屋市南区荒浜町4-6-1)で行われている。いったいどのような環境、どのようなコンセプトのもとで組み立てられているのか。今回はその現場に潜入し、「AORUS GAMING PC」が生み出される過程を見せてもらうことにした。
名古屋駅から車で20~30分ほど。最寄りの東海道本線笠寺駅から徒歩5分という場所に立地している株式会社藤田製作所。バッファロー製品の製造を多く手がけており、遠くからも目立つ看板を掲げている |
もとはワイヤーハーネスの加工からスタートしたという、1978年創業の藤田製作所。現在では、基板実装やIT機器製造、IoT機器のODM生産、保守サービス業務など、多岐に渡る事業を展開している。03015のチップサイズに対応する最新ラインも複数備え、基板実装から製品組み立てまでの工程を一貫して自社で行うことが可能だ。
バッファロー(メルコグループ)との関わりも古く、同社と取引が始まった1988年よりPC周辺機器の製造を開始。以来パートナー企業として、外付けHDDやNAS、オーディオNAS、高音質オーディオ機器、ストレージサーバーなど、多くの製品の製造を手がけてきた。
ISO9001/14001認証を取得している、社屋内の工場を見学。24時間生産体制で稼働しており、基板実装から製品組み立てをすべて自社で行える |
実装工程は全9ラインを保有。チップサイズ03015に対応する最新ラインも稼働中だった |
主要事業のIT機器製造は、その多くがバッファロー向け。工場内のあちこちでバッファロー製品の製造、梱包が行われていた |
製品に合わせ、大小様々な製造ラインを構える。ちょうど通りがかったラインでは、2TBのポータブルHDDが製造されていた |
ストレージサーバーの製造ライン。眺めている間に、手際よく組み上げられていく | ズラリとNASやサーバー製品が並ぶ、エイジング検査のエリア。真冬でも暖房いらずだ |