エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.818
2020.01.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASRock「4X4 BOX-V1000M/JP」市場想定売価税抜41,800円(2019年12月中旬発売) 製品情報(ASRock) |
超小型ベアボーンキットと言えば、Intel NUCシリーズが有名だが、その対抗とも言える注目モデル「4X4 BOX」シリーズがASRockからデビューした。プロセッサには、AMDの組み込み向け省電力SoC Ryzen Embeddedを採用し、NUCシリーズとほぼ同等となる幅110mm、奥行き118.5mm、高さ67.3mmのコンパクトサイズを実現している。
Ryzen Embeddedを搭載する、インダストリアル向け小型マザーボードを採用 |
さらにGPUにはRyzen Gシリーズや、Ryzen Mobileシリーズと同じRadeon Vega Graphicsが内蔵され、4Kの高解像度表示による3画面同時出力が可能。またIntel NUCの弱点だった3Dグラフィックス性能についても期待ができそうだ。
製品ラインナップは、今回の主役であるRyzen Embedded V1605B(4コア/8スレッド/定格2.00GHz/ブースト時最高3.60GHz/Radeon Vega 8 Graphics)を搭載するハイパフォーマンス向け「4X4 BOX-V1000M/JP」と、Ryzen Embedded R1606G(2コア/4スレッド/定格2.60GHz/ブースト時最高3.50GHz/Radeon Vega 3 Graphics)の廉価版「4X4 BOX-R1000M/JP」の2モデルが用意される。
実際にはASRockのインダストリアル向けブランドASRock Industrialの製品となる「4X4 BOX」シリーズ。なお担当者によれば日本向け出荷製品にはステッカーが貼り付けられるとのこと |
SoC以外のスペックは共通で、メモリスロットはDDR4 SO-DIMM×2(最大32GB/2,400MHz)、ネットワークはRealtekチップによるデュアルギガビットLANに加え、Intel Wireless-AC 3168によるIEEE 802.11ac無線LANとBluetooth 4.2に対応。ストレージは9.5mm厚の2.5インチベイx1と、PCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)両対応のM.2×1を搭載する。ただし、M.2スロットはType 2242/2260のみサポートするため、現在主流のM.2 2280 SSDが使えない点には注意が必要だ。