エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.819
2020.01.22 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
ASUS「ROG-STRIX-RTX2070S-A8G-GAMING」 実勢売価税込69,000円前後(2020年1月現在) 製品情報(ASUS) |
2019年7月に登場した、ハイエンド帯で売れ筋となっているNVIDIA「GeForce RTX 2070 SUPER」。多くの製品が6~7万円前後で購入でき、高解像度での快適なゲームプレイも視野に入るパフォーマンスの高さから、2020年も引き続き人気を集めることは想像に難くない。
今回の主役、ASUS「ROG-STRIX-RTX2070S-A8G-GAMING」は、昨年8月の発売以来、ハイエンド志向のゲーマーを中心に人気となっているグラフィックスカード。定格よりも動作クロックが高く設定されたファクトリー・オーバークロック仕様で、定格動作クロックは1,605MHzだが、ブースト時の最大クロックは1,800MHzと、標準モデルよりも30MHzほど高めに設定されている。また、おなじみのユーティリティ「GPU Tweak II」を活用すれば、プロファイルを切り替えての簡易オーバークロック、マニュアルオーバークロックにも対応する。
ヒートシンクに吹き付ける風圧を強めるため、大型ブレード用のハブと下向きの空気圧を高めるバリアーリングを備えた「Axial-techファン」を3基搭載する |
VGAクーラーは、発熱の多いハイエンドGPU向けに設計された「Axial-techファン」を3基搭載する大型モデル。GPUダイと接触する受熱ベース部分に鏡面仕上げを施して熱伝導率を高めるMaxContactを採用し、ハイエンド製品らしい冷却性能を発揮する。また、基板上にビデオBIOSを切り替えられる物理スイッチを搭載。パフォーマンスを最大限まで発揮できる「P Mode」に加え、クロックを若干下げファンの回転数を抑えて静音化する「Q Mode」を選択可能。また、GPUコアの温度が55℃を下回ったときにファンの回転を止める0dBテクノロジーにも対応するなど、静音性に配慮しているのも特徴だ。
受熱ベースを鏡面仕上げとすることでGPUダイとヒートスプレッダの熱伝導率を高めるMaxContactテクノロジー |
VGAクーラー・バックプレートのLED発光機能や「Aura Sync」による発光カラー・パターン制御なども従来モデルに引き続き利用できる。そのほか、コンポーネントをPCBへ正確にはんだ付けする「Auto-Extreme Technology」で完全自動化されている点などは、他の「ROG STRIX」シリーズと同一だ。
「GPU Tweak II」。プロファイルを適用した簡易オーバークロックや手動でクロック・電圧を設定するマニュアルオーバークロック、簡易モニタリングが可能 |
本体の厚みは2.7スロットで、サイズは幅130.4㎜、長さ299.7㎜、厚さ54.1㎜。カード長はぎりぎり300mmを超えないものの、事前にPCケースの有効スペースは確認しておきたい。
メーカーによっては、どのようなカードが収められているか分からないパッケージも多い中、ASUSの「ROG STRIX」シリーズはカード外観が正面にデザインされており、購入前でもイメージを掴みやすい |