エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.821
2020.01.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
基板表面はメタル製のフレームが搭載され、自重による歪みや破損を防止する仕組み |
画像セッションのラストは、VGAクーラーを取り外した基板側をチェックしていこう。電源回路は通常の2.5倍の寿命を実現した「SAP II Capacitors」や、ノイズを低減した「SAP II Chokes」、電源効率に優れ、発熱の少ない「SAP II DrMOS」、オーバークロック耐性を高める「SAP II POSCAPs」など「Super Alloy Power II」準拠の高品質なパーツによる11+3フェーズ構成。メモリはMicron製GDDR6を採用し、メタル製フレームを使い冷却をする仕組みだった。
メタル製フレームを取り外すと基板を確認することができる |
実測で幅118mm、長さ288mmの大型基板を採用する「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」だが、パーツの実装密度はかなり高い |
Radeon RX 5600 XT。製造プロセスは7nm、ダイサイズは251mm2、トランジスタ数は10.3億で、コアの規模はRadeon RX 5700と同じ |
Micron製GDDR6「MT61K256M32JE-14」を6枚搭載。容量は1枚あたり1GB、転送速度は14Gbps。新VBIOSを当てた状態で定格クロックになるため、もともと想定して設計されていたのかもしれない |
基板の歪みを防止するメタル製フレームは、ビデオメモリやビデオメモリ電源回路のヒートシンクを兼ねている |
GPUコア用の電源回路やPWMコントローラは基板前方にまとめられている |
「Super Alloy Power II」準拠の高品質パーツで構成された11フェーズのGPU電源回路 |
6+2フェーズ対応のPWMコントローラ「IR35217」とファン制御チップITE「8915FN-56」も基板前方に実装 |
VGAクーラーのファンコネクタやRGB LEDコネクタも基板先端に配置 | 補助電源コネクタは8+6pin |
メモリ用電源回路は3フェーズで、その上には6+2フェーズ対応のPWMコントローラ「IR35217」が実装されていた |
コンデンサの多くは、薄型コンパクトなタンタルコンデンサを採用 |
基板裏面は全面がメタル製バックプレートで保護されている |
裏面には主要なコンポーネントは実装されず比較的スッキリとした印象だ |
バックプレートのGPUコアやメモリの位置には熱伝導シートを貼り付け。また「ROGロゴ」部分にはRGBイルミネーション機能を備える |