エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.821
2020.01.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは、3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」のテストから進めていこう。プリセットはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」「Time Spy Extreme」と、DirectX 11を使用する「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の5種類を使用した。
もともとRadeon RX 5600 XTはフルHD解像度をターゲットにしたGPUだが、WQHD解像度の「Time Spy」では総合スコアが8,066、Graphics scoreが7,589、フレームレートはGraphics test 1が52.27fps、Graphics test 2が41.55fpsでかなり健闘している。一方、4K解像度の「Time Spy Extreme」は総合スコアが3,633、Graphics scoreは3,303、フレームレートはそれぞれ24.52fpsと17.11fpsまでしか上がらずかなり荷が重い。
またRadeon RX 5700 XTとの比較では「Time Spy」では約18%だが、「Time Spy Extreme」では約23%に広がり、高解像度環境になるとメモリ容量やメモリ帯域の影響が大きくなるようだ。
「Fire Strike」の総合スコアは19,940、Graphics scoreは21,680で良好なスコア。フレームレートも100fpsに近く、フルHD解像度ならAMDの言う通り最高画質でも快適にゲームをプレイできるだろう。またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」や、4K解像度の「Fire Strike Ultra」の傾向は「Time Spy」系とほぼ同じ。「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」を使う場合は、WQHD解像度もしくはフルHD解像度の高リフレッシュレート環境がひとつの目安になりそうだ。
なおRadeon RX 5700 XTとの比較では、いずれも約22%の差がついており、VBIOS適用後のクロックアップ状態でも上位モデルとの性能差はそれなりに大きい。