エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.822
2020.01.26 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
実際に何本かのゲームタイトルでフレームレートを確認しておこう。まず使用するタイトルは「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」で、画質プリセットは“ウルトラ”、解像度はこれまで同様1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。マップ「Erangel」のリプレイ再生時の1分間のフレームレートを「OCAT」で計測した。
フルHD解像度では、平均フレームレートが143fpsで最小フレームレートがおよそ100fps。ハイリフレッシュレート液晶を使っても快適にゲームをプレイできる。WQHDでは平均100fps、最小約79fpsと、フルHDに比べれば一段落ちるものの、それでも60fpsを大きく上回っており、フルHD同様に快適な動作が見込めるだろう。4Kでは平均50fps、最小40fps程度までフレームレートが落ちるものの、プレイできないほど低くはない。画質の設定を行えば、平均60fps超えも目指せるレベルだ。本作は競技系タイトルのため、最高画質でプレイするよりも画質を調整してフレームレートを高めるユーザーが多いと思うが、そういった設定を行えば、上記の結果以上に快適なプレイが可能だ。ちなみにGaming ModeとOC Modeの差は、これまでのベンチマークと同じようにわずかな差に留まる。
次にDirectX 12対応の重量級タイトル「Battlefield V」を試してみよう。画質は“最高”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。DXRおよびDLSSを有効化し、シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「北極光」をプレイして、一定コースを移動した際の平均フレームレートと最小フレームレートを「FrameView」で取得した。
本作は設定の幅が広いが、今回はDirectX 12とリアルタイムレイトレーシングを有効化し、もっとも強い負荷がかかる状態での計測としている。結果はさすがに重く、フルHD解像度でも平均フレームレートが83fpsで最小フレームレートが69fps。WQHD解像度ではギリギリで平均60fpsを超えており、ここまでは基本的に問題なくプレイが楽しめる。一方で4K解像度では平均37fpsまでフレームレートが落ち込み、快適なプレイは厳しい印象。とは言え、(搭載が想定される)小型PCが発揮できるパフォーマンスとしては、十分すぎる結果だ。