エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.823
2020.01.28 更新
文:こまめ
「Prestige 14」の実機を手にしてまず驚くのが、筐体の薄さと軽さだ。高さの公称値15.9mmに対して実測では16.8mm、底面部のゴム足を含めると18.5mmであったものの、GTXシリーズ搭載ノートPCとしては異様に薄い。外部GPUなしのモバイルノートPCと変わらない厚みと言っていいだろう。
本体の前面(上)と背面(下)。最厚部は実測で16.8mmだった |
重量は実測で1.263kg。電源アダプターを含めても、1.692kgしかない。14型のスタンダードノートPCは軽量モデルでも1.0kg前後、格安モデルだとやや重く1.6~1.8kg程度だ。外部GPU搭載であることを考えれば、驚異的な軽さだと言える。片手でも楽々と扱えるだろう。
重量は公称値で1.29kg、実測で1.263kgだった。電源アダプター(幅60×奥行き132mm)を含めても、一般的な14型ノートPC程度の重さでしかない |
フットプリントは幅319mm×奥行き215mmで、A4サイズ(幅297mm×奥行き210mm)よりもひと回り半大きい程度。普通のバッグなら難なく収まるサイズだ。13.3型のモバイルノートPCよりもひと回り弱大きいが、14型としてはかなり小さい。
接地面積は幅319mm×奥行き215mmで、13.3型モバイルノートPCよりも若干大きい程度 |
本体カラーはホワイトかカーボングレーの2色で、筐体の素材には剛性に優れるアルミニウム合金が使われている。ホワイトのモデルは表面がツヤ消しでサラサラとした心地よい手触り。まるでセラミックのような高い質感だ。エッジにはキラリと光るダイヤモンドカット加工が施されており、高級感のあるデザインに仕上がっている。
頑丈なアルミニウム合金の筐体に、セラミックのようなホワイトで塗装したデザイン。エッジにはダイヤモンドカット加工が施されている |
インターフェイスは多くはないものの、十分実用的に使える構成だろう。UBS端子はType-C×2とType-A×2の合計4ポート。Type-Cは2ポートとも充電と映像出力、Thunderbolt 3に対応している。最近のクリエイター向けのハイエンドディスプレイはType-Cによる映像入力と給電に対応していることが多く、対応ディスプレイならケーブル1本ですむので便利だ。ただし給電時の出力によって「Prestige 14」側のパフォーマンスに影響するため、できれば高出力対応のディスプレイを選びたい。
右側面にはUSB2.0 Type-Aが2ポートと、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャック | 左側面はThundebolt 3 (Type-C)×2、microSDカードリーダーの構成 |
なお付属品としてmicroUSB-USB Type-Aケーブルと、USB Type-C接続の簡易ドックが同梱されている。有線LANやSDサイズのメモリーカードを使えるのはありがたい。
付属のmicroUSB-USB Type-Aケーブルと、USB Type-C接続の簡易ドック |
本体左側面のUSB Type-C端子に接続して利用する | 有線LANやメモリーカード、フルサイズのUSB端子を利用可能。メモリーカードは直挿し |
底面カバーを開ければ、内部へのアクセスが可能だ。ただしフルHDの上位モデルである「Prestige-14-A10SC-165JP」はメモリがオンボードで、増設や交換には対応していない。ストレージの容量は512GBまたは1TBと十分なので、基本的にはパーツ交換なしで利用すると考えたほうがいい。
底面部のカバー。非対称で遊び心のある通気孔のデザイン |
本体内部 |
「Prestige-14-A10SC-165JP」はメモリーがオンボードで増設には非対応 |
ストレージはPCI-Express3.0(x4)接続のM.2 SSD | 空冷ファンは1基のみ |