エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.823
2020.01.28 更新
文:こまめ
キーボードはテンキーなしの日本語配列で、バックライトに対応している。キーストロークは1.5mmで、キーピッチは実測19mm。英数字キーについては違和感はないものの、Enterキーとスペースキーの周辺がやや変則的だ。特に「¥」キーと「\」キーについてはキーが小さく、押し間違えてしまうことがたびたびあった。プログラムやスクリプトを書く人にはやや不満があるかもしれないが、慣れれば問題なく使えるだろう。
Enterキー周辺の配列がやや変則的。右上の電源ボタンは長押しで機能するので、タイピング時に押し間違えても影響はない |
キーのタイプ感は軽めで、入力時にわずかなグラつきが感じられた。入力時はカタカタと音がするものの、うるさく感じるほどではない。ただし強めに打つとタイプ音が響くので、軽いタッチの入力を意識したい。またディスプレイを開くとキーボードが持ち上がるドロップダウン式ヒンジデザインを採用している点も特徴的。キーボード全体を難なく見渡せる上に、手首を自然な角度にキープしたままタイピングできる。長時間の利用でも疲れにくい仕様だ。
タイプ感は軽めで入力時の手応えはほどほど。軽いタッチで入力する人向き | ディスプレイを開くとキーボード全体が持ち上がるため、手首を自然な角度に保ったまま作業できる |
タッチパッドは幅140mmで非常に大きく、ダイナミックなジェスチャーも楽々と行なえる。左上には指紋センサーが配置されており、Windows Helloの指紋認証が可能だ。ちなみに生体認証としては、赤外線カメラを使った顔認証にも対応している。
長辺140mmの大型タッチパッド。周辺にはダイヤモンドカット加工が施されている |
タッチパッド左上の指紋センサー | ディスプレイ上部のWebカメラと、顔認証用の赤外線カメラ |
ディスプレイのサイズは14型で解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、または3,840×2,160ドットの4Kだ。4KモデルはAdobe RGBカバー率100%相当の色域で、プロによる印刷レベルのクオリティの映像を出力できる。フルHDモデルの色域は公開されていないものの、キャリブレーターを使って計測したところsRGBカバー率は97%だった。ディスプレイ表示用であれば、プロレベルの動画や画像にも対応できる。また標準収録ユーティリティの「MSI True Color」を使えば、計測用のソフトをインストールすることなくソフトウェアキャリブレーションを行なえるので便利。
評価機の解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。映像はコントラストが高く、とても色鮮やか | フルHDディスプレイの色域は実測でsRGBカバー率97%。スマホやPC用のコンテンツ制作には十分だ |
標準収録の「MSI True Color」で、ソフトウェアキャリブレーションを手軽に行なえる |
ディスプレイの表面は非光沢のノングレアタイプ。眼精疲労や集中力低下の原因と言われる映り込みが抑えられているので、長時間の作業でも眼が疲れにくい。またディスプレイベゼルがとても細く、画面まわりがスッキリとしているのもポイント。没入感が高いため、集中して作業できるだろう。
画面は映り込みを抑えたノングレア。一般的にノングレアタイプはコントラストが低くなりがちだが、「Prestige 14」では十分鮮やかに映し出されている | ディスプレイのベゼルは実測で左右5.3mmの上部9.5mmと細い。いわゆる「狭額縁デザイン」だ。画面まわりに余計な物が見えないので没入感が高い |