エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.824
2020.01.31 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次にオールインワン型水冷ユニットを組み込んでみよう。「Striker」のラジエター搭載スペースは、マザーボードの背面右メイントレイ部とリアの2箇所。ここでポイントとなるのがチューブの長さだ。理論上、本格水冷なら自由に長さが調節できるが、オールインワン型水冷ユニットの場合は延長ができない。これが制限となり、「Striker」の場合は右メイントレイ部を選択する事になる。
なお搭載テストには1月25日より国内販売が開始されたAntec「Neptune240」(市場想定売価税抜13,200円)を使用。チューブ素材はPTFEチューブ(布巻き)で、長さは公称348mmとされる。
「Striker」と「Neptune240」の相性はギリギリ搭載可能レベル。ウォーターブロックは固定方向が1方向のみに限られ、カーブしたチューブとメモリが接触状態になってしまった。なお搭載テストにはAntec Memoryの旧世代「ANTEC MEMORY 5 Series」を使用 |
240mmサイズラジエターは右側面にマウント。ここで注意が必要なのは、ラジエターをトレイ背面からネジ留めするには、一旦メイントレイを外さなくてはならない。この辺りは要改善点だろう |
PTFEチューブ(布巻き)の付け根は自由に曲げられないため、強化ガラス製右サイドパネルに強いテンションで干渉する。4mm厚なのでガラス自体は丈夫だが、それでも心配なレベルだけに、サイドパネル固定用ネジは多少緩めに調節した方がよさそうだ |
オールインワン型水冷ユニットを搭載し、最低限PCとして起動できる状態が完成した。ここからはそれ以外の構成パーツを、重要なものから装着していく。まずはグラフィックスカードを搭載してみよう。
グラフィックスカードはPCケースの正面が搭載エリアで、長さ320mm、幅150mm、厚さ60mmまでをサポート。搭載テストにはASRock「Phantom Gaming X Radeon VII 16G」(280x125x40mm)を使用した。
標準装備のライザーケーブルを使い、グラフィックスカードを正面にマウント。PCケースの顔がグラフィックスカードのカバーデザインで決まるという点も斬新だ |
フロントパネルの4mm厚強化ガラスは傾斜しているが、40mm厚のグラフィックスカード搭載時で実測約20mmの隙間が確保できており、両者が干渉する事はなかった |