エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.826
2020.02.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
BIOSTAR「B450GT3」 実勢売価税込8,800円前後(2019年11月15日発売) 製品情報(BIOSTAR/株式会社アユート) |
他社に先駆けてMini-ITX対応マザーボード「X370GTN」をデビューさせるなど、Ryzenが登場した2017年以降、特にAMDプラットフォームに力を入れているBIOSTAR。第3世代Ryzenが解禁された昨年7月以降に限定しても、最上位ゲーミングマザーボード「X570GT8」を皮切りに、AMD X570チップセットでは珍しいMicroATXフォームファクタの「X570GT」や、今や貴重なPCIスロットを搭載する「X470GTA」など、ユニークな製品を数多く市場に投入している。
AMD X570としては安価なMicroATX対応モデル「X570GT」 | 最近のマザーボードでは珍しいPCI搭載モデル「X470GTA」は、PT1/PT2ユーザーに人気という |
今回はその中から、第3世代Ryzen対応のゲーミングマザーボードでは、最廉価帯に位置づけられる「B450GT3」を取り上げる。BIOSTAR「RACING」シリーズに属するエントリーモデルで、フォームファクタはMicroATX、チップセットにはSocket AM4のミドルレンジチップセットAMD B450を採用する。
国内で販売されている製品はBIOSアップデート済みのため、すぐに第3世代Ryzenシリーズを使い始めることができる |
エントリーモデルながらオーディオ回路にはこだわり、S/N比115dBのRealtek「ALC1150」と、「Hi-Fiゾーン」設計による高音質回路を搭載。ネットワークチップはゲーミング用途に最適化した「Dragon LAN」で、専用ユーティリティ「FLY.NET」を使えばアプリケーションやゲームごとに帯域幅の優先度を設定することができる。
黒を基調にしたシンプルなデザインのパッケージ。MicroATXマザーボードらしく、サイズは実測で縦260mm、横280mm、高さ63mmとコンパクト |
さすがに最新のWi-Fi 6や、AMD X570チップセットが必要になるPCI-Express4.0には非対応だが、PCI-Express3.0(x4)接続のM.2スロットや、帯域幅10GbpsのUSB3.1 Gen.2、大型のグラフィックスカードを安全に運用できるメタルシールドを施した拡張スロット「Iron Slot」など、イマドキのマザーボードに求められる装備はおおむね網羅。また残念ながらアドレサブルRGB LEDは使えないが、イルミネーション機能もしっかりと用意されている。
さらに万が一BIOSに障害が発生した場合でもバックアップBIOSから自動復旧する「Dual BIOS」や、USBポートを過電流から保護する「USB Polyswitch」、静電放電・過電圧・過電流・過温の各種保護機能を搭載することで、信頼性を高めているワケだ。