エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.829
2020.02.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
Radeon RX 5700は1,440pをターゲットにしたGPUだが、コンパクトモデルの「RX5700 ITX 8GB GDDR6」は、実戦にてそのポテンシャルを発揮できるだろうか。ここからは、実際にマシンに組み込み、各種ベンチマークテストやゲームプレイでパフォーマンスを検証していく。CPUはRyzen 9 3900X(12コア/24スレッド/3.8GHz/TB時4.6GHz/TDP105W)、マザーボードはMSI「MEG X570 ACE」を用意。なお、その他の構成については下記の表を参照していただきたい。
「GPU-Z」で「RX5700 ITX 8GB GDDR6」の情報をチェック。GPUドライバは「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.2.1」を使用している |
高負荷時のGPUクロックは、おおむね1,690MHz前後、最大で1,729MHzに達していた。その一方で、アイドル時は大きくクロックを下げている |
まずは手始めに、3Dベンチマークテストの定番である「3DMark」を動作させよう。DirectX 11環境の「Fire Strike」と、DirectX 12に対応した「Time Spy」の各種プリセットを実行。それぞれのスコアをチェックしていく。
「Fire Strike」の結果から見ていくと、フルHD環境の無印テストでは総合/Graphics scoreが20,829/23,399をマーク。ベンチマーク中のフレームレートも95~110fpsほどが出ており、フルHD解像度でのパフォーマンスは有望だ。
そしてWQHD解像度(1,440p)の“Extreme”では、スコアが10,712/11,354、フレームレートも50fps半ばと健闘している。さすがにフレームレートが30fps以下に落ち込む4K環境は厳しいものの、GPUがターゲットに据える1,440pでは十分な性能が期待できそうだ。
続いてDirectX 12環境の「Time Spy」をチェックすると、WQHD解像度の無印テストはスコアが8,395/7,761、フレームレートは50fps以上。重量級の負荷がかかった状態でも、十分なパフォーマンスを発揮している。
しかし4K解像度の“Extreme”になると、フレームレートは30fps以下に。プレイするゲームの負荷にもよるところだが、やはり解像度設定は1,440pが目安になるだろう。