エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.830
2020.02.15 更新
文:/撮影・pepe
採用されているPCケースは、「OMEN Obelisk」専用のオリジナルケースで、フロントパネルの上部に「OMEN」ロゴを備える他は、いたってシンプルな外観だ。そのデザインコンセプトは、古代エジプト(特に新王国時代)期に建造され、神殿などに建てられたモニュメントの一種である記念碑「Obelisk(オベリスク)」のイメージを採用。細身でまっすぐ伸びる外観にインスパイアされたデザインだ。
モニュメントの一種、記念碑「Obelisk(オベリスク)」をイメージしてデザインされたPCケースを採用 |
フロントインターフェイスは向かって左からUSB3.1 Gen.1×2、3.5mmヘッドホンジャック、3.5mmマイクイン、電源スイッチとなっている。トップの手前側部分は緩やかに傾斜しており、各ポートへのアクセスを容易にするとともに、USBメモリ等の小物や、充電ついでにスマートフォンなどを置くこともできるスペースがある。その奥には三角形状でカットされた通気口が備えられている。
アクセスし易いフロントインターフェース | トライアングルのパターンカットが施された通気口を備える |
左側面のサイドパネルは、電磁波防止効果のあるEMIプロテクティブコーティングを施した、強化ガラス製のシースルーサイドパネルを採用。昨今のトレンドと言えるケース内部を魅せるデザインとなっている。このサイドパネルは、ケース背面のサイドカバーアクセスラッチを押すことで簡単に取り外し可能なツールレス設計で、メンテナンス性も優秀。なお右側面はソリッドデザインで、通常のメンテナンスでは取り外すことはできない仕様となっている。
EMIプロテクティブコーティングを施した強化ガラス製のシースルーサイドパネル |
スイッチを押すだけでサイドパネルが取り外せるツールレス設計 |
右側面は中央に「OMEN」ロゴをあしらったソリッドパネル。内部から固定されているため通常のメンテナンスで取り外すことはない |
ケース背面を見ると、筐体容積25Lを示す「25L」のロゴが目を引く。AMD B450チップを搭載したHPカスタムモデル「Moria2」を採用しているため、一般的なリアインターフェースと比較するとかなり簡素だ。しかしUSB3.1 Gen.2×1、USB3.1 Gen.1×4、USB3.1 Gen.2 Type-C×1、ギガビットLAN、3.5mmライン出力×1、3.5mmライン入力×1、3.5mmマイク入力×1を備え不足感はない。
シンプルなリアインターフェイスだが、最新のUSB3.1 Gen.2 Type-Cも搭載しており不足感はない |
ボトム部分は前後にインシュレーターを備え、トップ同様にほぼ前面が三角形状でカットされた通気口となっている。インシュレーターによってケース全体が約3mm程度かさ上げされているが、毛足の長いカーペットや絨毯の上では沈んでしまうため、デスクの上やフローリングに設置すると良いだろう。
ほぼ全面が通気口のボトムは前後にインシュレーターを備える |
なお、ボトムの防塵フィルターはケース内側に設置されている。ただし、マグネットにより簡単に脱着ができ、サイドパネルの取り外し易さも相まってケース内部にあることでメンテナンスが面倒、ということはない。
ボトムの防塵フィルターは、ケース内部に設置されている |