エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.830
2020.02.15 更新
文:/撮影・pepe
まずは、定番のCGレンダリングソフトである「CINEBENCH R20/R15」を使い、8コア/16スレッドに対応するAMD Ryzen 7 3700Xの実力を確認していこう。
「CINEBENCH R20」はシングルコアが499pts、マルチコアが4,792pts。「CINEBENCH R15」はシングルコアが201cb、マルチコアが2,085cbという結果になった。これまでのハイエンドCPUを置き去りにする圧倒的なシングルコア性能と、そのコア数に応じたマルチスレッド性能を発揮する。シングルスレッドが要となるゲームタイトルや、マルチスレッドに最適化されたアプリケーションでその性能を最大限に発揮することができるだろう。
NVMeに対応するM.2 SSD「MZVLB256HAHQ」において、定番の「CrystalDiskMark 7.0.0」を使用して1GiBから32GiBまでデータサイズごとにシーケンシャルおよびランダム性能を測定した。
MZVLB256HAHQ【1GiB】 | MZVLB256HAHQ【2GiB】 |
MZVLB256HAHQ【4GiB】 | MZVLB256HAHQ【8GiB】 |
MZVLB256HAHQ【16GiB】 | MZVLB256HAHQ【32GiB】 |
データサイズが2GiBまではシーケンシャルWriteが1,400MB/sを超えているが、4GiB以降は概ね半分程度、最終的に32GiBでは710MB/sとなっており、キャッシュに収まらない大容量データの書き込みでは速度が低下する。一方でシーケンシャルReadに関しては1GiBで3,417MB/s、32GiBで3,389MB/sとなっているためほぼ差は無いと言って良い。またデータサイズの小さいランダムアクセス性能は高速で、OSをはじめとする一般的なアプリケーションの読み書きで待たされることは無いだろう。
定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」からは、APIにDirectX 11を使用する「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」、DirectX 12を使用する「Time Spy」「Time Spy Extreme」の5つのテストでグラフィックス性能をチェックする。
フルHD解像度の「Fire Strike」は22,476、2K解像度およびグラフィックス設定がすべて最高設定になる「Fire Strike Extreme」で11,921、さらにマルチグラフィックス環境を想定した4K解像度の「Fire Strike Ultra」で6,434となった。APIにDirectX 11を使用するタイトルではいずれも快適なパフォーマンスを発揮できるだろう。
さらに最新のAPI DirectX 12環境では「Time Spy」は9,139、4K解像度の「Time Spy Extreme」は4,168、解像度が高くなればフレームレートの落ち込みは避けられないが、個別にグラフィックス設定を調整することで十分に処理できる性能だ。