かつてなく大きな変更が加えられた、Radeonドライバソフトの最新版がデビュー

今年はいったいどんな機能が加えられたのか？Radeon Softwareの最新バージョンが昨年末にデビューした

ここ数年で毎年の恒例となっている、年末のAMDによるグラフィックスドライバの大規模アップデート。去る2019年12月10日には、その最新版である「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition」（以下「Adrenalin 2020 Edition」）が公開された。

新しい「Adrenalin 2020 Edition」はモダンなUIに大胆に刷新されたほか、従来以上の新機能を追加。これまでも毎年平均で16の新機能が追加されてきたところ、今年は“アクティブ解像度制御”とも言うべき「Radeon Boost」をはじめ、例年を上回る20の新しい機能が盛り込まれている。

解禁に先立ち行われたメディアブリーフィングでは、ソフトウェア開発の責任者であるTerry Makedon氏が解説。UIの大幅刷新や例年以上の新機能など、最新版にはかつてないアップデートが盛り込まれた

また、過去5年間と同様に前年比12％のパフォーマンス向上を達成。さらにゲーム中にフルバージョンのソフトウェアをオーバーレイ表示させることも可能になり、プレイしながらすべての機能にアクセスできるようになった点も注目だろう。

そのほか、ドライバソフトウェアとしては最も重要な要素の一つである、安定性も大きく改善。Microsoftと共同でクラッシュやハングアップなどのデータ状況を調査し解析することで、「これまでで最も堅牢性の高いAMDグラフィックスドライバ」（Microsoft）との評価を受けるに至った。

ワンクリックで完了するシンプルなインストール

前置きはここまでにして、早速に「Radeon Software」の公式ページにアクセスし、「Adrenalin 2020 Edition」をダウンロード。システムにインストールしてみよう。

インストール作業に困ったり、面倒を覚える心配は無用。バージョンを選択し、「インストール」ボタンを押すだけでスタートする

「Adrenalin 2020 Edition」のインストーラーは極めてシンプルに刷新されており、ワンクリックでインストールが完了。インストール時間も従来から34％高速化している。また、旧バージョンから上書きインストールする際も、問題なく設定が維持されるため安心。新バージョンのソフトウェアは、不具合の修正やゲームタイトルへの最適化などの性能向上が盛り込まれるため、積極的にアップデートを検討したい。

なお、今回はレビュー執筆当時の最新バージョンである「Adrenalin 2020 20.1.1」を選択。ソフトウェアをインストールしたシステムの環境については、以下の表を参照してほしい。