エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.836
2020.02.29 更新
文:撮影・pepe
ここからは、いくつかのベンチマークを実行して「ENVY x360 13-ar0102AU」に搭載された、Ryzen 7 3700Uの性能を検証していく。ベンチマークセッションでは基本ACアダプタより給電を行い、サーマルプロファイルはプリインストールされている「HP Command Center」よりデフォルト設定である「HP推奨モード」としている。
Ryzen 7 3700Uの「CPU-Z 1.91.0」の結果。4コア/8スレッド、TDPは15W、製造プロセスは12nm、メモリはDDR4-2400対応の16GB(8GB×2枚) |
グラフィックスはAMD Radeon RX Vega 10、ビデオメモリはメインメモリ2GB共有している |
ストレージはNVMeに対応する、SAMSUNGの512GB M.2 SSD「MZVLB512HAJQ」を搭載 | サーマルプロファイルはデフォルト設定の「HP推奨モード」 |
まずは定番のCGレンダリングソフトである「CINEBENCH R20/R15」を使い、CPUの基本性能をチェックしていこう。
「CINEBENCH R20」はシングルコアが287pts、マルチコアが1,066pts。「CINEBENCH R15」はシングルコアが142cb、マルチコアが614cbという結果になった。現行のデスクトップ向けCPUスコアを見慣れてしまうとその差はあるが、例えば「CINEBENCH R20」のマルチスコアに関して言えば、Ivy Bridge世代のデスクトップ向けメインストリームプロセッサであったTDP77Wの「Core i5 3550」よりもスコアが高く、わずかTDP15Wのモバイル向けであることを踏まえると、驚異的なパフォーマンスを発揮していると言える。