エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.836
2020.02.29 更新
文:撮影・pepe
「BBench」(10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWeb巡回を有効)を使用して「HP ENVY x360 13-ar0102AU」の 実際の駆動時間を計測したところ、3時間33分でバッテリー残量が7%に達したところで電源が落ちている。 なおサーマルプロファイルはプリインストールされている「HP Command Center」よりデフォルト設定である「HP推奨モード」としている。
メーカー公称値は最大14時間30分となっているが、この数値はあくまでアイドル状態の待機をもとにした数値だろう。何かしらの作業を伴えば、バッテリー駆動は3時間前後と考えたほうが良さそうだ。モバイルノートであることを考えるともう少し粘りが欲しいところだが、本体右側面のUSB3.1 Gen.1 Type-CポートはPD3.0に対応の給電ポートとしても使えるため、PD3.0対応のACアダプタ製品と組み合わせるとより使い勝手が向上するだろう。
Ryzen 7 3700Uを搭載した「HP ENVY x360 13-ar0102AU」は、13.3型かつ約1.28kgの小型・軽量設計のモバイルノートながら、トータルパフォーマンスの高さが際立っている。一般的なオフィスタスクだけにとどまらず、DirectX 11世代の軽量タイトルや、カジュアルなブラウザゲーム等であればプレイも可能だ。さらにAdobe関連のアプリケーションにおいては、特に「Adobe Lightroom Classic」で写真のインポート、カタログ整理、レーティングを行うような簡易的な作業であれば、十分なパフォーマンスを発揮する。
「Radeon RX Vega 10」によって強化されたグラフィックスと、フルHD解像度に対応するIPS方式の液晶パネルで美しく鮮やかに映像を表現、Bang & Olufsenの高品位なクアッドスピーカーでマルチメディアコンテンツの処理にも強い。のぞき見防止や、カメラキルスイッチなどプライバシーに配慮されているため、外出先で人目が気になって使えない、コミュニケーションツールで意図せずでカメラが起動してしまうといった心配もなく安心して使える。
梨地仕上げを施したアルミニウムボディは高級感があり、パームレストにあしらった100%天然のウォールナット材は使い込むほどに手に馴染む。その洗練されたモダンデザインは、外で使いたいと思わせてくれるオールマイティなモバイルノートだ。
協力:株式会社日本HP