Fractal Design「Define 7 XL」外観デザインチェック

ここからはFractal Designの国内正規代理店、株式会社アスク（本社：東京都千代田区）より評価サンプルを借り受け、外観デザインから検証を開始する。用意したのは3種類のうち、側面にソリッドパネルを採用した「Define 7 XL Black Solid」（型番：FD-C-DEF7X-01）だ。流行の”魅せるPC”とは無縁の正統派サーバー筐体といった面持ちで、個人ユースだけでなく、オフィスユースもターゲットになる。

フロントパネル・リバーシブルフロントドアと着脱方法

余分な飾りを嫌ったフロントパネルデザイン。実にFractal Designらしい潔さだが、表面にアノダイズ処理を施したアルミニウム製プレートを装着し、質感を高めている。さらに「Define 7」同様の開閉ドアを備え、内張りには高密度防音素材を装着。徹底した防音対策が施されている。
　なお開閉扉は「リバーシブルフロントドア」と呼ばれ、蝶番を左右に付け替えることで、開閉方向の変更に対応。設置場所により都合のいい方向に付け替えればいい。

約90°に開くフロントドア。扉はマグネットにより固定される	リバーシブルフロントドアにより蝶番は付け替えができる仕掛け

フロントパネルユニットはABS樹脂製。スチール製シャーシには左右各3本のピンで固定され、比較的簡単に取り外す事ができる。なお防塵フィルタも装着済みで抜かりはない

各種スイッチ&フロントアクセスポート

フロントトップにはスイッチおよびアクセスポートがレイアウトされている。正面右からUSB3.0x2ポート、USB2.0x2ポート、円形Powerスイッチ、USB3.1 Gen.2×1ポート、Resetスイッチ、音声入出力端子（HD Audio）で、「Define 7」と共通の装備となっている。

ボトムパネルデザイン

重量級本体をひっくり返し、今のうちにボトムパネルをチェックしておこう。構成パーツを組み込んだ後では、さらに重量が増し、なかなか見る機会はないだろう。そんな自重を支えるのは4つのABS樹脂製インシュレーターだ。底面には滑り止めのゴムが装着されており、クッションの役割も期待できる。またインシュレーターには溝が設けられ、底面をカバーするプラスチック製防塵フィルタのスライド機構を兼ねている。

プラスチック製防塵フィルタは、実測で長さ約570mm、幅約175mm。フロント側にスライド着脱できる

防塵フィルタのスライド機構を手助けするインシュレーター。設置面からの高さは約23mm	水洗いもできる防塵フィルタはプラスチック製。前方引き抜きだが、長尺物だけに引き抜くスペースも必要だろう