エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.842
2020.03.21 更新
文:撮影/松野 将太・取材/tawashi
続いて、実際のゲームに即したベンチマークソフトでのチェックを実施していく。人気のMMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテストでは、描画品質を“最高品質”に設定し、1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類の解像度で計測を実施した。
WQHD解像度まではスコアが7,000を超えており、最高判定である「非常に快適」のお墨付き。もともとグラフィックス負荷はそれほど高くないため、こういったサービス開始から数年が経つMMORPGとミドルクラスGPUは相性が良い。この手のタイトルを深くプレイするのであれば、先におすすめしたような構成のPCはうってつけだ。
続いては人気の競技系シューター「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」を試してみる。画質は“最高”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。APIは「Vulkan」を選択し、ゲーム内ベンチマークモードを利用して平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。
フルHD解像度であれば、平均フレームレートが約170fps、最小フレームレートが約130fpsと、極めて良好な値が出ている。こういった場合、一般的なリフレッシュレート60Hzの液晶ではPCのポテンシャルを活かしきれないため、画面同期機能「FreeSync」対応のハイリフレッシュレート液晶を別途購入することで、競技タイトルにふさわしい環境を構築できる。安価なもので20,000円程度から購入できるため、PCとセットで競技FPSの門を叩くのはアリだ。
Radeon RX 5500 XTとのバンドルキャンペーンも展開中の人気タイトル「モンスターハンターワールド: アイスボーン」ではどうだろうか。画質プリセットは“最高”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で。ゲーム内の探索モードで一定ルートを移動した際の平均フレームレートと最小フレームレートを「OCAT」で取得している。
本作は新しめのタイトルということもあり、最高画質時の負荷が極めて高い。画質設定を1~2段階落とすことで平均60fpsが見えてくるため、このような高負荷タイトルでは画質調整を考えたいところだ。画質に妥協したくないのであれば「Radeon RX 5600 XT」など、よりハイパワーなGPUへのアップグレードを考えるといい。
世界的に人気の「フォートナイト」でもフレームレートを見てみよう。画質プリセットは“最高”、解像度はこれまで同様1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。クリエイティブのマップで一定コースを移動した際の1分間のフレームレートを「OCAT」で計測した。
「フォートナイト」も比較的軽量なタイトルだが、フルHD解像度で平均100fps、最小85fpsが出ており、スペックに不足はないと言える。144Hz、あるいは240Hzのようなハイリフレッシュレート液晶を活用したいのであれば、画質調整やGPU強化が必要になるが、あくまでカジュアルに楽しみたいのであれば、まったく問題のないパフォーマンスだ。