エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.843
2020.03.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いて「黒鴉 kurogarasu」のサイドパネルを取り外し、「PG-JU」の内部構造を確かめていく。なお、編集部に届けられた評価機は基本構成通りの仕様ながら、出荷時期により採用パーツが変更される場合があることは覚えておこう。
実際にどのようなパーツが組み込まれているのか、PCケースを開けて内部を確かめてみよう |
価格以上のパフォーマンスを秘めた、最新ミドル向けCPU「Ryzen 5 3500」が構成のキモ。冷却機構はRAIJINTEK製のロープロファイルクーラーが選択されていた |
構成のキモとなるCPUは、6コア/6スレッド対応のミドルレンジCPU Ryzen 5 3500(3.6GHz/最大4.10GHz/L2キャッシュ3MB/L3キャッシュ16MB/TDP65W)を搭載する。第3世代Ryzenシリーズの最廉価モデルにあたり、最大4.10GHz動作の物理6コアと16MBの大容量L3キャッシュを内蔵。それでいて1万円台で購入できるという、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。
なお、BTOのカスタマイズメニューでは、一つ上のモデルである6コア/12スレッド対応のRyzen 5 3600(3.6GHz/最大4.20GHz/L2キャッシュ3MB/L3キャッシュ32MB/TDP65W)にアップグレードすることも可能だ。
動作中はレインボーリングLEDが鮮やかに発光、魅せるPCを演出する。なお、カスタマイズにより大型の空冷クーラーや簡易水冷にアップグレードすることも可能だ |
そして冷却を担うCPUクーラーには、RAIJINTEKのトップフローモデル「JUNO PRO RBW」を採用。全高を66mmに抑えたロープロファイル仕様ながら、独自のラジアルフィン構造のヒートシンクにより放熱面積を稼ぐ設計だ。また、120mm口径のレインボーリングLEDファンを内蔵し、通電時には鮮やかなRGBイルミネーションが楽しめる。
冒頭触れた通り、マザーボードにはコストパフォーマンス志向の最強タッグであるAMD B450チップセット搭載モデルをチョイス。評価機には、MSIの「B450M PRO-VDH MAX」が組み込まれていた。
飾り気はないものの、独立したメモリ回路や装甲スロットなど、要所を押さえた仕様の「B450M PRO-VDH MAX」。コストを重視したモデルの中でも、信頼がおけるマザーボードだ |
主にビジネス向けを想定したMicroATXマザーボードで、最大3,866MHz動作のメモリスロットは安定性を高めた独立回路の「DDR4 Boost」を採用。ストレージは最大32Gbpsの「Turbo M.2」を備え、グラフィックスカード用の拡張スロットは装甲仕様の「PCI-E Steel Armor」だ。
また、オーディオ回路は音響コンデンサや分離基板を採用する「Audio Boost」を搭載。RealtekチップのギガビットLANをはじめ、各種インターフェイスも十分な構成が揃っている。