エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.843
2020.03.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次に計測を行ったのは、定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」だ。DirectX 11環境の「Fire Strike」に加え、DirectX 12対応テスト「Time Spy」の各種プリセットを選択。それぞれのスコアを順番に見ていこう。
まず「Fire Strike」では、フルHD解像度の無印テストが11,556/13,820(総合/Graphics score)と好調。ベンチマーク中のフレームレートも60fps以上出ており、GeForce GTX 1660がメインターゲットに据えるフルHD環境でのパフォーマンスは優秀だ。ベンチマークが設定するヘビーな負荷が実際のゲームプレイ中にかかった場合でも、同様の良好な結果が期待できるだろう。
その一方でWQHD(2,560×1,440ドット)解像度の“Extreme”では、フレームレートが40fpsを下回るなど、相応の結果に落ち着いた。コストパフォーマンス志向のモデルだけに、基本的にフルHDベースの環境を選ぶべきだろう。
続くDirectX 12環境の「Time Spy」では、無印テストもWQHD環境とあって、スコアが5,186/5,285、フレームレートは30fps台だった。プレイできなくはない数値ではあるものの、やはりフルHD環境が主戦場であることが分かる結果といえる。
より実際のゲーミングシーンを想定して、次は人気MMO RPGタイトルの最新アップデート「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテストを動かしてみたい。描画品質を“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンに設定した。
一般的なオンラインゲームのベンチマーク的存在のタイトルだが、負荷はやや軽めとあって、良好な結果が出ている。最上位の“非常に快適”を満たすラインは7,000で、フルHDだけでなくWQHD解像度でもその水準をクリアしている。レポートを出力してフレームレートをチェックしてみると、WQHD解像度で60fpsに迫る最大56fpsをマーク(ちなみにフルHDは最大83fps)。タイトル次第では、フルHD以上の環境で快適にプレイすることも十分に可能だ。