エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.845
2020.03.28 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASUS「ROG Strix LC360 RGB」市場想定売価税抜30,000円(2020年3月6日発売) 製品情報(ASUS) |
ASUSから、2018年に登場した「ROG RYUJIN/RYUO」シリーズ以来、久しぶりとなるオールインワン型水冷ユニットの新作「ROG Strix LC RGB」シリーズがデビュー。2月中旬から順次国内発売が開始されている。
ウォーターブロックにOLEDを備えた「ROG RYUJIN」(左)と「ROG RYUO」(右)。海外では「ROG Strix LC RGB」の前に、通常ファンを採用する「ROG Strix LC」も用意されていたが、国内では発売されていない |
「ROG RYUJIN/RYUO」が、一部のエンスージアストを対象にした製品だったのに対して、「ROG Strix LC RGB」シリーズでは、PCゲーマー全般とよりターゲットが広くなっている。これに合わせて、やや特殊な機能だったOLEDが省略された一方で、冷却ファンにはアドレサブルRGB LED機能を実装。これにより、強化ガラスを使用したゲーミングPCケースとの組み合わせで、より美しいイルミネーションを楽しめるようになった。
ROG STRIX LC 240 RGB | ROG STRIX LC 120 RGB |
製品ラインナップは、ブラックモデルが今回検証する360mmラジエターを筆頭に、240mmラジエターと120mmラジエターの3機種。さらに最近増えているホワイト筐体のために、全身をホワイトに統一した「White Edition」がラインナップ。こちらは360mmラジエターと240mmラジエターの2機種が用意されている。
ROG Strix LC 360 RGB White Edition | ROG Strix LC 240 RGB White Edition |
広大な放熱面積により、高い冷却性能が期待できる360mmラジエター。最近では搭載できるPCケースも増えており240mmラジエターよりも選ぶ人が増えているという |
今回の主役である「ROG Strix LC360 RGB」は、360mmラジエターを採用する「ROG Strix LC RGB」シリーズの最上位モデル。ウォーターブロックと冷却ファンにはアドレサブルRGB LEDが内蔵され、専用ユーティリティ「Aura Sync」を使えばイルミネーションの設定が可能。さらに対応したマザーボードやメモリ、グラフィックスカードなどを用意すれば、PC全体でイルミネーションを統一できる。
ウォーターブロックのトップロゴとサイドにはアドレサブルRGB LEDを搭載。マザーボードとは「Micro USB cable」で接続し、「Aura Sync」で制御できる |
またラジエターのために設計された「ROGラジエターファン」や、放熱面積を拡大した「マイクロチャネル構造」の銅製受熱ベース、PWM 4pin制御に対応するポンプユニットなどを組み合わせることで、優れた冷却性能と静音性を両立。これにより、安定かつ快適な環境でゲームをプレイすることができる。
「マイクロチャネル構造」を備えた円形の銅製受熱ベース。ポンプユニットでは珍しいPWM 4pinコネクタを採用する |
ソケットは、IntelがLGA2066/LGA2011-v3/LGA2011/LGA115x/LGA1366。AMDはSocket AM4の他、CPUに付属するブラケットを使えば、専用モデルが多いSocket TR4にも対応。現行のプラットフォームはすべて網羅している。