エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.846
2020.03.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、システムに最大限の負荷をかけるストレステストの大定番「OCCT 5.5.5」を実行。CPUとGPUの両方に負荷をかける「PowerSupplyTest」を選択し、フルロード時の挙動を確かめる。なお、テストは先ほど同様に30分間行った。
テスト中における消費電力は最大561Wまで上昇、今回の検証における最大値となった。容量850Wの「FOCUS-GM-850」にとって、だいぶ大きな負荷がかかっていたことになる。
ところがグラフを確認すると、すべての数値が驚くほどにフラット。強力な負荷がかかっている中でも、まったくブレのない挙動を示している。電圧変動も0.01%未満と優秀で、安定性に疑いはない。
ちなみに先ほど同様に+12Vと+5Vが数値上わずかに定格を割っているのは、どうやらこの電源ユニットの特性のようだ。変動幅自体が非常に小さく、ネガティブな要素ではない。
続いては、3Dベンチマークテスト「3DMark」を動作させた際の挙動を検証しよう。DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を選択し、20回ループで10分間続くテストを3周分実行。合計で30分間動作させ、複雑な3D描画シーンにおける電圧変動を確認する。
消費電力は最大371Wと、これまでのテストに比べてやや低め。通常のタスクを考えると、ある意味このくらいが現実的な負荷と言えるかもしれない。
まず+12Vの挙動から見ていくと、数値上はやや定格を割っているものの11.986Vピタリで動作。グラフの波形は極めてフラットで安定している。変動幅も0.01%以下に収まっており、非常に好感が持てる挙動だ。+5Vのグラフにはやや動きが見られるが、肝心の変動幅はごくわずか。3D描画系の負荷がかかった場合も、これまで同様の安定性を示してくれた。