エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.849
2020.04.06 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
左右のサイドパネルは異なる素材が使われている。向かって左側面は3mm厚の強化ガラスを採用。ブームから定番になった、魅せるPCを構築するには必須の装備品と言えよう。強化ガラスにはやや色が付けられているようにも見えるが、ほぼ透明と言っていい。なおガラス部分は実測で幅約345mm、高さ約395mmで、左右よりも天地の方が長い。また左右および下部にはスチール製のパーツが装着されており、枠の役割を果たしている。万一の落下時でも、ある程度なら破損を防いでくれるだろう。
右サイドパネルは、いわゆるソリッドパネル。シャーシへの固定は、左右共に2本のハンドスクリューが使用されている |
本体背面に回り込み、リアパネルデザインを見ていこう。上段右側には通気孔が設けられ、標準装備品となる140mmファンが確認できる。その左はマザーボードのバックパネル用開口部。中段は拡張スロットで、ブラケットが通気孔仕様だけに、リアパネル自体の通気性は高そうだ。中段右手の縦列もハニカム状の通気孔になっている。そして最下段はボトムマウントの電源ユニット用開口部となる。
このようにリアの各ポジションを見ると「P8」同様、ミドルレンジの定番PCケースたる「P82 Flow」は、奇をてらわない内部設計である事が想像できる。
内部が空っぽの本体をひっくり返し、ボトム面をチェックする。四隅の設置面には滑り止めゴムが装着された四角形の台座(いずれもABS樹脂製)が装備される。ボディの安定性を確保する、重要なポイントである事は言うまでもない。また後方にはスライド着脱式の防塵フィルタを標準装備。こちらはボトムマウントの電源ユニット用で、冷却ファンの吸気をサポートし、ゴミやホコリの進入を未然に防いでくれる。
フロントパネル下部に目を向けると、斜めのスリットを設けることでフロントのエアフローが確保されている様子が理解できる |
滑り止めゴムは実測で約35x30mm。防塵フィルタは約160x125mmで、後方スライドにて着脱ができる仕組み。なお台座の高さは約20mmだった |