Antec「P82 Flow」内部構造チェック

次にサイドパネルを取り払い、内部構造をくまなく見ていく。ここまで、ベーシックなミドルタワーPCケースといった様相の「P82 Flow」。目指すところは前作「P8」のような、ロングセラーモデル。いわゆる”定番”となるには、シンプルな構造とほどよい拡張性が求められるワケだが、その要件を満たすことはできているだろうか。

マザーボードトレイ

左サイドパネルを開くと、真っ先に目に入るのがマザーボードトレイだ。「P82 Flow」はATX、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応するわけだが、トレイ上には予め6本のスタンドオフ（台座）が装着された状態で出荷される。ATX規格なら一般的に9本だが、右縦列の3本はユーザーが自ら作業することになる。

ボトムカバー（シュラウド）

ほとんどのATXミドルタワーPCケースに搭載される、ボトムカバー（シュラウド）。主たる役割は、内部に収めた電源ユニットから伸びるケーブル類を収納できる点。加えてケージタイプのシャドウベイユニットもボトムカバー内部に搭載されるため、強化ガラス越しに見る筐体内部をスッキリと魅せる事ができる。なお「P82 Flow」の場合、フロント下部に140mm標準ファンがあるため、筒状になったボトムカバー内部は前方から後方へ、常時風を流し続ける事が可能。風上にあるシャドウベイユニットのストレージに対し、外気を当て続ける事ができるというワケだ。