独自設計のケーブルマネジメント機構

PCケースのチェック項目として欠かせない、ケーブルマネジメント機構。中でも「P82 Flow」の裏配線スペースは、一般的なミドルタワーPCケースとはどこか異なる。

右サイドパネルを外し、マザーボードトレイ背面を見ると、「Movable 2.5″ SSD Rack（ムーバブル2.5インチベイ）」の搭載エリアが一段下がっている事がわかる。もちろん2.5インチSSDを搭載するためではあるものの、段差がつけられている右縦列に沿って、出荷時よりケーブルがキレイにマネジメントされていた。マニュアルの図説にもあるように、基本的にはマザーボードが固定される背面にはケーブルの行き来はせず、段差部分の動線を利用する事が前提になっている。

確かにマザーボード側面に沿うように設けられるスルーホールも無く、結束バンドを固定するフックも見当たらない

ボトムカバー（シュラウド）天板には2つのスルーホールを用意	ATX12V電源ケーブル等便利な上部のスルーホール

マザーボード背面（トレイ）との段差部分には、幅70mm、高さ20mmのスリットが2つ設けられ、表裏をケーブルが自由に行き来できるようになっている

Antec「P82 Flow」の付属品総点検

ここでAntec「P82 Flow」の付属品をご紹介しよう。組み込みに必要なネジ類は、白箱に詰め込まれた状態で、ケージタイプのシャドウベイユニットに収納されていた。つまり白箱は3.5インチHDDサイズ（幅）というワケだ。
　同梱マニュアルや製品資料に、付属品個別の名称や同梱数は表記されていない。ただし付属品に特殊な物は含まれていないため、自作経験のある人なら難易度は決して高くはない。また自信が無い人なら本稿をぜひ参考にして欲しい。なおここで紹介する各パーツの名称は、一般的な製品名で表記。画像が同梱数の全てだが、今後変更される可能性がある。あくまで評価サンプルの同梱数である事をお断りしておく。

拡張スロット金具（3）	冷却ファン用4分岐電源ケーブル（1）

結束バンド（5）	ミリネジ ※マザーボード固定用（9）

ドライブ固定用ゴムブッシュ	HDD固定用インチネジ（4）

外部インターフェイス/コネクタ端子用キャップ	スタンドオフ（3）

SSD固定用ミリネジ（8）	インチネジ ※電源ユニット/拡張スロット用（4）

ミリネジ（8）	インチネジ（4）

マニュアル