MSI「MAG FORGE 100M」の内部構造チェック

外装周りの次は内部構造について、ポイント別に解説していこう。改めて真横から眺めると、縦長スタイルの筐体である事がよく分かる「MAG FORGE 100M」。設置場所には有利な一方、奥行きを短くしたことで、拡張性や内部クリアランスに影響はないだろうか。製品の善し悪しを決めるポイントなので、じっくりとチェックしよう。

スタンドオフ搭載済みのマザーボードトレイ

4mm厚の強化ガラスを取り払うと、目の前にはATX規格までに対応するマザーボードトレイが確認できる。内部にはシャドウベイユニット等の装備が無いため開口部は広く、いかにも作業はし易そうだ。ちなみにマザーボードを固定するスタンドオフ（台座）は合計6本が出荷時より装着済み。必要に応じて付属品から増設すればいい。一般的なATX規格であれば、右側縦列に3本を装着する事になる。

丸で囲んだ部分にスタンドオフは装着済み。黄色い○のみ段差が設けられ、マザーボード固定前の位置決めができるようになっている

真鍮製スタンドオフの内径はミリ。6本中1本は黒の段差付きだった

魅せるPC構築に必須なボトムカバー（シュラウド）

執筆現在、MSIの日本語サイトに掲載されているPCケース8機種全てに採用されているボトムカバー（シュラウド）。内部にはボトムマウントの電源ユニットと、後ほど紹介する「3.5インチストレージベイ」が格納されている。ちなみにシャーシへの固定はリベットが使用され、取り外しは考慮されていない。
　ボトムカバー（シュラウド）は、ケーブル類を容易に隠す事ができる。ケーブルマネジメント機構と相まって、内部が整頓された”魅せるPCの構築”には、非常に有効な設計として、多くのPCケースに採用されている。

スチール製ボトムカバー（シュラウド）の左側面には「MAG」のロゴがデザインされている

天板部分はハニカム状の通気孔仕様。ちなみにボトムカバーの内部高は実測で約98mmといったところ