エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.854
2020.04.17 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントパネルやトップパネルデザインに象徴されるように、「MAG FORGE 100M」はエアフロー能力の高さが主たるセールスポイント。エントリークラスと自ら名乗りながら、その外観はゲーミングPCケースのそれで、発熱の高いハイエンドPCパーツの搭載も想定し、設計されているに違いない。そこでここからは冷却ファンレイアウトを解説していこう。
フレッシュな外気を、常時筐体内部に送り込むフロントファン。メッシュ仕様のフロントパネル裏には、標準で2基の120mm RGB LEDファンが搭載されている。ここから伸びるケーブルは、この後解説する「RGBコントロールハブ」に接続済みで、フロントトップの「LEDスイッチボタン」を操作すれば、5種類のイルミネーション効果を直感的に制御できる。実用的な冷却だけでなく、ドレスアップ要素を兼ね備えた重要な装備品と言える。
なお中段の空きスペースにはもう1基120mmファンが増設でき、140mmファン2基に換装も可能。ラジエターは120/240mmサイズの搭載がサポートされている。
乳白色の9枚羽120mmファンは上段と下段に計2基を標準装備。「LEDスイッチボタン」で発光制御ができる |
トップパネルの「マグネットフィルター」をめくると、ハニカム状の通気孔とスリットタイプのネジ穴が確認できる。この面の空きスペースには、120mmまたは140mmファンが最大2基増設が可能。排気方向に設置すれば、PCケース内部の熱を素早く強制排出できる。さらにラジエターは120mm/240mmサイズをサポート。オールインワン型水冷ユニットのラジエター固定に、最も利用されるスペースと言えよう。
ネジ穴はスリットタイプ。実測約40mmのストロークにより、搭載位置の微調整ができる |
CPUソケットに近いリアパネル上段には、120mmファンが1基標準で装備される。フロントとは異なり、オーソドックスなLED非搭載9枚インペラファンだ。ちなみに標準搭載ファンは全てスペックは非公開。4pin PWM対応で、実際に動作させたところ、騒音値が気になる事はなかった。
ストローク約30mmのスリット式ネジ穴に、テーパーネジで固定された標準120mmファン。120mmサイズラジエターの換装にも対応できる |
右側サイドパネル側のCPUクーラーメンテナンスホール下エリアには、「6個口 RGBコントロールハブ」が標準で装備されている。近頃よく見かけるこの手の基板の役割は、RGB LEDイルミネーションを一括で制御させようというもの。出荷時より標準装備品となるRGB LEDファン2基分のコネクタが接続済みで、他に発光が制御できる「LEDスイッチボタン」用のコネクタと、電源供給に使用するSATA電源ケーブル用コネクタも装着されている。
RGB LEDイルミネーション用コネクタは4箇所の空きがあり、増設も想定されている |