エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.857
2020.04.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、負荷テストの大定番である「OCCT 5.5.5」を実行。CPUとGPUの両方に負荷をかける「PowerSupplyTest」により、フルロード環境を再現する。なお、テストは先ほど同様に30分間動作させ、その際の挙動を確かめてみることにした。
さすがはハイレベルな負荷で鳴らすテストだけはあり、消費電力は最大546Wをマーク。今回の検証における最大値だった。
そうした強力な負荷がかかっているためか、やや変動幅は拡大しているものの、それでも+12V全体では0.08%ほどの変動に留まった。継続して負荷がかっている際にまったく出力がブレないのは、グラフの波形を見れば明らか。+5Vも最小値が定格をほんのわずか割っているが、最大値と平均値が同数値であることから、どれほど安定して動作しているかが分かるだろう。
次は3D描画シーンにおける重量級の負荷がかかった場合、どのような挙動を示すのか、3Dベンチマークテストの「3DMark」で検証する。DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を使用し、20回ループで10分間続くテストを3周分実行。これまで同様に30分間動作させた際の結果を見ていこう。
消費電力は最大370Wで、先ほどの2つのテストに比べればマイルドな負荷がかかっていた。750Wモデルの「FOCUS-GX-750」にとっては半分程度の負荷であり、まさに理想的な動作環境と言える。
まず+12Vの数値を見ていくと、最大/最小値が「OCCT」と同じ結果に。全体の変動幅は0.08%程度で、極めて高い安定性を示している。+5Vや+3.3Vもほとんど変動がなく、そもそもストレステスト中のグラフに一切乱れがない。複雑な3D描画シーンにおいても、まったく動作の傾向が変わらない点はお見事だ。