エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.857
2020.04.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、よりゲームプレイ環境に準拠した負荷をシステムにかけ、その挙動を確認してみよう。まずは人気オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトを実行。グラフィックス設定を「最高品質」に、解像度は3,840×2,160ドットにセットし、最も高い負荷がかかる設定で30分間ループ動作させることにした。
ベンチマーク中における最大消費電力は430Wと、まずまずの負荷がかかった。現在ではやや軽めのベンチマークに分類されるテストながら、4K解像度では相応の負荷がシステムにかかってくるというワケだ。
不規則な負荷がかかるゲーミング系ベンチマークのためか、+12Vは最大値と最小値がともに定格をわずかに割り込むなど、やや傾向の異なる結果になった。しかし変動幅の少なさは変わらず、定格の0.05%範囲に収まっている。そして+5Vと+3.3Vに至っては驚くほど変動がなく、あらゆるシーンで安定した動作が期待できる。
続いては、かなりの重量級タイトルとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークをチョイス。こちらも最も大きな負荷がかかるように、描画品質は“高画質”、解像度は3,840×2,160ドットに設定した。テストはループ再生にチェックを入れ、これまで同様に30分間動作させている。
テスト中の消費電力は最大382Wと、「FF14」ベンチより少なめに収まった。「FOCUS-GX-750」にとっては、ちょうど変換効率が最大化する理想的な負荷環境だ。
その結果はと言えば、グラフはピクリとも動かないフラットな波形。+12Vの変動幅は「OCCT」と同一で、全体でも0.08%ほどに収まっている。そして+5Vと+3.3Vに至っては、まったく変動がないという驚きの安定性を発揮。重量級タイトルでもお構いなしの高い信頼性を示してくれた。