ベンチマークテスト：3DMark Time Spy

ここからは、CPUの違いによるグラフィックス性能への影響をチェックしていこう。まずはAPIにDirect X12を使用する、定番3Dベンチマーク「Time Spy」のパフォーマンスをチェックしていく。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。

「Time Spy」系のベンチマークでは、論理コア数より物理コア数の影響が大きいようで、いずれのプリセットでもCore i5-9400Fが最も良好なスコア。ただし、Core i5-9400FとRyzen 3 3100/3300Xの差は最大でも4％弱しかなく体感できるほどの違いはない。

一方、Ryzen 3 1200は、Ryzen 3 3100との比較でも「Time Spy」で約14％、「Time Spy Extreme」では約19％も差をつけられており、完全にCPUがボトルネックになっているようだ。

ベンチマークテスト：3DMark Fire Strike

続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしていこう。こちらも3種類全てのプリセットで検証を行っている。

「Fire Strike」系のベンチマークは、あまりマルチコアへの対応が高くないようで、「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」は、「CINEBENCH R15/R20」のシングルコアテストと同じく、Ryzen 3 3300X、Ryzen 3 3100、Core i5-9400F、Ryzen 3 1200の順。4K解像度の「Fire Strike Ultra」では、Ryzen 3 3100とCore i5-9400Fのスコアが逆転しているが、その差は1％未満でほぼ同等と言って差し支えない。

またRyzen 3 1200では、「Time Spy」系より落ち込みが大きく、8割弱のスコアしか出すことができなかった。