エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.864
2020.05.07 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
CPUはIntelのモバイル向け4コア/8スレッドSKU「Core i7-10510U」または「Core i5-10210U」搭載モデルをラインナップし、グラフィックはCPU内蔵の「Intel UHD Graphics」を採用。メモリは全モデル共通で16GB(LPDDR3-2133)、ストレージは1TBまたは512GBのM.2 NVMe SSDが搭載される。最新世代のノートPCとしては及第点と言えるスペックで、インターネットの閲覧やOfficeスイートを活用した作業など、基本的な用途はそつなくこなしてくれるだろう。なお、個人向け全モデルに「Microsoft Office Home and Business 2019」が付属する。
デジタルガジェットにおいてしばしば堅牢性の指標となる米軍調達規格「MIL-STD-810G」認証を取得。落下や耐震、温度や高度などのテストをパスしている |
ヒンジ開閉(開閉50,000回)やインターフェイスの抜き挿し、タイピング(1,000万回の打鍵)といった基本的な耐久性に加え、防滴(液体をキーボード部分にこぼし3分放置)や加圧、衝撃性能などASUS独自のテストも実施 |
事前に行われたウェブ発表会では、成人男性がPCの上に乗り、耐久性をアピールするデモも実施された |
バッテリ容量は33Whrまたは66Whrとされ、後者は最長31.6時間(JEITA 2.0)と異次元の長時間駆動が可能。さらに約39~49分で60%以上のバッテリ充電ができる急速充電にも対応する。これらの数値からも、出先での使用が想定されたモバイルノートPCの性格がよく表れている。
キーボードはテンキーレスだが、ワンタッチでタッチパッド部分にテンキーを表示させる「NumberPad 2.0」を搭載。スリムボディながら、インターフェイスはフルサイズのHDMI出力やUSB Type-A端子を備える。なおネットワークは、無線LANの最新規格であるIEEE 802.11axに対応しつつ、本体のmicro HDMI端子に付属するアダプタを使用すれば、有線接続にも対応。総じて、使い勝手の点で見ても大きな不足はなく、ビジネス用途では極めて汎用性の高い製品と言えそうだ。
タッチパッドをテンキーとして利用できる「NumberPad 2.0」は、ASUSビジネスノートPCの利点 |
なお、OSにWindows 10 Proを採用し、Microsoft Officeが付属しない法人向けのモデルは、6月に販売が予定されている。